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2012年 2月 1日 [ イベント ]

No.542-2:国宝瑞龍寺“トイレの神様”に無病息災、合格祈願を

2月11日(土・祝)・12日(日)、高岡市の国宝瑞龍寺を会場に「夜の祈りと大福市」が開催される。寺の伽藍を白色の厳かな光で照らし出し、安置されている県指定有形文化財「烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)」にご加護を祈るイベント。荘厳な雰囲気の中、無病息災、合格祈願、恋愛成就、子孫繁栄を願ってみてはいかがだろう。

▲(左)法堂の烏瑟沙摩明王
(北日本新聞社提供)
▲(右)烏瑟沙摩明王像
(富山県GISサイトより)

●不浄な場所を清める仏様「烏瑟沙摩明王」に手を合わす

 2月11日(土・祝)・12日(日)、高岡市の国宝瑞龍寺を会場に「夜の祈りと大福市」が開催される。寺の伽藍を白色の厳かな光で照らし出し、安置されている県指定有形文化財「烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)」にご加護を祈るイベント。荘厳な雰囲気の中、無病息災、合格祈願、恋愛成就、子孫繁栄を願ってみてはいかがだろう。

 高岡山瑞龍寺は、加賀藩二代藩主で高岡開町の祖、前田利長の菩提を弔うために三代藩主利常が江戸時代初期に建立した曹洞宗の古刹。境内は左右対称の伽藍配置で、江戸初期の典型的な禅宗伽藍の形式を残しており、平成9年に山門、仏殿、法堂(はっとう)が国宝に指定された。

 烏瑟沙摩明王は利長の位牌がある法堂に祭られている。明王は、あらゆる穢れを焼き尽くして清める功徳を持つとされる。元々は、古代インド神話の炎の神。仏教に取り入れられ、不浄や悪を焼き尽くす仏となった。不浄な場所を清める仏様として禅宗寺院の東司(便所)に祭られることが多く、「トイレの神様」として知られている。瑞龍寺でも江戸時代には便所にあったとされる。像高は117cmと、烏瑟沙摩明王像では国内最大級。目を大きく見開いた怒りの形相で、鉾を振りかざす姿が印象的だ。前傾の姿勢で左足を大きく上げており、右足1本で立っている。足元には、イノシシの頭と人間の体を持つ「猪頭天」が置かれている。

 明王は、胎内の女児を男児に変える力を持つと信じられ、男児を求めた戦国武将に広く信仰された。利長に男児がいなかったため、家の繁栄を願って瑞龍寺に寄進したとされている。

 「夜の祈りと大福市」は、昨年2月に初めて行われ、8月も実施された。従来、“音と光のファンタジー”として、2月と8月に開催されていたライトアップ事業が昨年、GWの1回(春のライトアップと門前町)に変更されたことから、同事業にかわるものとして誕生した。昨年2月の「夜の祈りと大福市」では、約4,000人が訪れた。

●門前で大福市、さまざまな味覚を

 「夜の祈り」(17:30~20:30)では、伽藍の各所が白色の光で照らされる。山門や仏殿、法堂、回廊、金剛力士像などが雪景色をバックにどのように浮かび上がるか楽しみだ。また、高岡市の作曲家・山口道明さんが瑞龍寺をイメージして制作したオリジナル曲が流される。大庫裏(おおくり)では、各日800名(先着)に和漢膳粥(わかんぜんがゆ)が無料で振る舞われるので、冷えた体を温めたい。

 「大福市」は、門前の駐車場で17:00~20:30に開催される。10数店が出店し、仮設テントで飲食や土産品などを販売。生地に魚のすり身を使った高岡流お好み焼「ととまる」、高岡大仏をかたどった「大仏焼き」など、いろんな味を楽しみたい。

 両日ともに会場付近には駐車場が設けられていない。JR高岡駅瑞龍寺口、イオンモール高岡駐車場から無料シャトルバスが運行されるので利用しよう。

 「夜の祈りと大福市」の運営協力費(入場料)は前売り350円、当日500円で、中学生以下は無料。前売り券は北日本新聞社の本社と支社、各販売店、高岡駅観光案内所、高岡大和、富山大和、県内各コンビニなどで販売中。

 国宝瑞龍寺夜の祈り実行委員会では、「烏瑟沙摩明王は、子孫繁栄、無病息災などさまざまな願いを叶えてくれる仏様として信仰されてきました。みなさまにそのご加護がありますように。伽藍や仏像など、国宝瑞龍寺の魅力を県内外へ発信したいですね。なお、今年の“春のライトアップと門前町”は4月28日(土)~30日(月・休)に開催予定です。5月1日(火)の高岡御車山祭と合わせて、高岡へ春の観光にいらしてください」と話している。

▲山門(北日本新聞社提供)


問い合わせ
●国宝瑞龍寺夜の祈り実行委員会(北日本新聞社 高岡支社事業部)
TEL.0766-22-2226
FAX.0766-25-7775
http://ecchu-takaoka.com

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