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2000年 7月 3日 [ トピックス ]

No.067-3: トロッコで体験! 立山カルデラと黒部ルート


<国際トロッコサミット>
 工事用資材や人を乗せて山の中の幅の狭い崖を駆け上るトロッコ。このトロッコが現在も実際に山の中を走り、活躍していることを皆さんはご存知でしょうか。
富山県立山町の常願寺川上流の立山砂防工事専用軌道をトロッコが走るようになって今年で70年。それを記念して「国際トロッコサミット」が6月22日から 3日間、富山市と立山町で開催された。「トロッコでつなごう、富山・日本そして世界」をテーマとしたシンポジウムには、機関車トーマスのモデルとなった英国「タリスリン鉄道」をはじめ、国内外の6鉄道の関係者が参加。各方面で活躍する人をコメンテーターに迎え、トロッコのこれからについてディスカッションが行われた。

<立山砂防とトロッコ>
サミットにあわせて、立山カルデラ砂防博物館では、特別展「立山砂防とトロッコ」を開催。立山砂防の歴史とトロッコの果たした役割を紹介した。
立山砂防工事専用軌道トロッコは、立山砂防を代表する施設の一つ「白岩砂防ダム」を建設する際に資材運搬用として建設されたもの。流出する土砂によって洪水氾濫を繰り返す常願寺川の土砂災害から富山平野を守るため、立山カルデラでは、明治時代から現在にいたるまで各所で砂防工事が行われている。
 こうした展示以外に、立山カルデラ砂防博物館では、実際に立山カルデラに行く見学会を開催している。観光客やが足を踏み入れることのできない立山カルデラの大自然と、明治時代から今日にいたるまで続けられている我が国トップレベルの砂防事業の実体に触れるチャンス。
工事用トロッコまたはバスで行く平成12年度「立山カルデラ体験学習会」は、7月5日から10月27日までの間の原則として水曜日と金曜日に実施される。参加条件は、「立山カルデラ砂防博物館」を見学したことのある小学校3年生以上(小学生は保護者同伴)の方。参加費は大人1,700円、小学生1,000 円となっている。詳しくは、富山県内の市役所・町村役場にある「応募要領」または、立山カルデラ砂防博物館へ確認して下さい。

問合せ  立山カルデラ砂防博物館
電話   076-481-1160
開館時間 9:30〜17:00
休館日  毎週月曜日・祝日の翌日

<黒部ダムとトロッコ>
トロッコといえば、黒部峡谷の宇奈月〜欅平間を運行する黒部峡谷鉄道を忘れてはならない。立山連峰と後立山連峰の間に刻まれた断崖絶壁を縫うように走り、日本一のV字峡の絶景を楽しめることから毎年多くの観光客が利用。「トロッコ電車」として親しまれている。黒部峡谷のトロッコ軌道は、電源開発のための資材や人員の輸送を目的に敷設されたもの。水量が豊富で勾配の急な黒部川上流域には、「黒3」「黒4」などいくつものダムがつくられた。現在も、欅平から上流の黒部ダムまでを結ぶ黒部ルートは、関西電力(株)の工事用ルートとして使用されており、普段、一般には開放されていない。この黒部ルートを体験する唯一の方法は、「黒部ルート見学会」に参加すること。今年も見学者の一般公募が行われている。小説「高熱隧道」や映画「黒部の太陽」(石原裕次郎主演)の舞台ともなった「黒部ルート」をあなたも体験してはいかがでしょうか。

<<応募条件>>

 小学校5年生以上の健康な方(小学生の場合は保護者同伴)

■実施日
 9月7日から11月30日までの毎週木曜日(10月12日を除く)
 と9月6日、10月25日の計14回

■応募締切
 実施日の7週間前の木曜日

■コース
 (1)欅平 午前9時20分集合、黒部ダム 午後0時40分解散
 (2)黒部ダム 午前10時45分集合、欅平 午後2時10分解散

■定 員
 両コースとも1回につき30人(抽選) ※詳細は、富山県内の市町村役場の窓口、県庁、関西電力県内事業所などに備え付けの「見学会のご案内」をご覧ください。

問合せ:黒部ルート見学公募委員会事務局(関西電力(株)北陸支社内)
    電話:076-442-8263
受付時間:土日祝日を除く10:00〜12:00、13:30〜16:00

問い合わせ
<国際トロッコサミット>
<立山砂防とトロッコ>
●立山カルデラ砂防博物館
TEL 076-481-1160

<黒部ダムとトロッコ>
●黒部ルート見学公募委員会事務局(関西電力(株)北陸支社内)
TEL 076-442-8263

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