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1999年 9月 22日 [ 特産品 ]

No.047-1:激辛のおやき、室堂駅に新登場


■立山らしいネーミングのおやき
 立山・黒部アルペンルート(立山・黒部アルペンルートHPへ)の室堂駅(むろどうえき)・テイクアウトコーナーに、立山の名所地獄谷の名にちなんだ「地獄谷おやき」が登場した。「おやき」は、小麦粉の皮(生地)の中に野沢菜や大根、かぼちゃなどの具をつめ込んだ信州の郷土食。室堂駅では観光客や登山客に気軽に味わってもらおうと、テイクアウトメニューとしてこれまで3〜4種類のおやき(1個250円)を販売してきたが、立山らしいネーミングで、味にも特徴のあるおやきが商品化できないかと知恵をしぼってきた。
 新登場の「地獄谷おやき」(1個300円)は、具の味付けに近年人気の香辛料カプサイシンを使っている点がミソ。小麦粉と蕎麦粉をこね合わせた皮(生地)の中に辛めのシメジ、キャベツ、タマネギなどの野菜をつめた。辛さの程度によって、激辛は“地獄の一丁目”、ピリ辛は“地獄の二丁目”というように2種類に分かれている。

■あまりの辛さに、口の中は“地獄”の様相
 ネーミングの由来となった地獄谷は、室堂駅からみくりが池の横を抜けて約30分(徒歩)のところにある。煮えたぎる湯だまり、鍛治屋(かじや)地獄・紺屋(こうや)地獄と呼ばれる噴気孔からは、不気味な音をたてながらガスや水蒸気が噴き出しており、火山活動の様相を今に残す。立山信仰の世界をあらわした立山曼荼羅図(たてやままんだらず)に、凄惨(せいさん)な地獄絵図が極彩色で描かれているように、人々を畏怖させる荒涼とした景観が広がっている。
 激辛の「地獄谷おやき」を食べれば、口の中はまさに地獄での責め苦にも似た辛さ、と言ってはおおげさだが、思わず食べてみたくなるジョークの効いたネーミングではないだろうか?

■星に一番近い駅をPR
 室堂駅・売店の土産品に今シーズンから登場した「星の雫」(1箱1,050円)もネーミングがユニーク。一粒一粒のアーモンドをミルクで包んだチョコレートは星のきらめきをイメージさせる。ちなみに標高2,450メートルの室堂平にある室堂駅は日本最高標位にある駅で、環境庁が大気保全に対する啓発運動の一環として行っている全国星空継続観察では、ターミナル上空で全国最多の星数が確認されたこともある。「星の雫」は、“星空日本一の場所”、“星に一番近い駅”をPRしようと商品開発されたものだ。
 秋の紅葉シーズン、蒸したてアツアツの辛いおやきをいただきながら、錦繍の山々を眺め、夜はチョコレートをお供に満天の星空を観賞する。立山・室堂平での一日は、食欲の秋も満喫させてくれるだろう。

問い合わせ
●立山開発鉄道室堂売店
TEL 076-465-3023

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