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2007年 8月 28日 [ 特産品 ]

No.315-2:富山のくすり、地名入りの団体商標に


 (社)富山県薬業連合会が特許庁に出願していた地名入りの団体商標「富山のくすり」がこのほど登録された。また、9月1日(土)〜3日(月)、「富山くすりフェア−−越中富山くすり屋横丁」(主催:富山くすりフェア実行委員会)が富山駅南のCiCビル5階・いきいきKANで開催されることも話題。

●統一デザインをつくり、イメージアップ

 (社)富山県薬業連合会が特許庁に出願していた地名入りの団体商標「富山のくすり」がこのほど登録された。同連合会は、商標登録を支援する富山県の「地域団体ブランド発信応援事業」の助成を受けて、昨年5月に出願していた。

 地名入りの団体商標は、地域名を独占するなどの理由から登録が難しく、登録には全国的な知名度を示す証しが必要となる。同連合会では全国の配置薬の得意先で、“薬箱をみると、富山をイメージする”などの聞き取り調査を行い、知名度を裏付ける署名や資料を集めて特許庁に提出していた。これまでに特許庁に登録された地名入りの団体商標には「夕張メロン」(北海道)や「前沢牛」(岩手)などがあり、「富山のくすり」も全国的知名度が認められた形だ。

 今後、同連合会では、「富山のくすり」の統一デザインを策定し、配置用医薬品の製品パッケージ、製造販売各社の製品説明書、配置販売業者の配置箱・置き高表(配置薬控え伝票)などへの使用や医薬品のCM、各種イベントでの活用などを進め、「富山のくすり」のイメージアップとブランド力を強化したい考えだ。

 県内での地名入りの団体商標の登録は、平成17年6月の商標法改正前に登録された「井波彫刻」(平成10年12月登録)以来2件目となる。なお、隣県に知られている程度の知名度があれば登録できる地域団体商標としては、今年に入り「入善ジャンボ西瓜」、「黒部米」が認められている。

●ネーミングもユニークな袋物コレクション

 「富山のくすり」の話題をもう一つ紹介しよう。9月1日(土)〜3日(月)、「富山くすりフェア−−越中富山くすり屋横丁」(主催:富山くすりフェア実行委員会)が富山駅南のCiCビル5階・いきいきKANで催される。300年余の伝統と歴史をもつ「富山のくすり」について、配置薬の役割や仕組みから県内製薬メーカーの主要医薬品までわかりやすく紹介されるというから楽しみだ。

 会場は、昭和30年代の街並みが再現され、いまにも柳行季を背負った売薬さんが出てきそう。レトロなデザインが特徴の“袋物”と呼ばれる定番商品や、近年開発された滋養強壮保健薬「パナワン」など、富山のくすりがずらりと並ぶ。

 展示コーナーでは、くすりの知識と正しい使い方の紹介や、柳行季などの薬業関係の資料も展示される。県立富山北部高等学校のくすり・バイオ科の生徒たちが錠剤の製造過程を実演するコーナーも必見。また、情報デザイン科の生徒たちが富山のくすりをテーマに製作したタペストリーも展示される。

 また、昔ながらの赤い薬箱をイメージした小物入れなどが当たる抽選会や、紙風船や県産品などのプレゼント企画も楽しみだ。くすり屋横丁を見学した後は薬膳カフェで休憩というのもいいだろう。

  (社)富山県薬業連合会では「団体商標の登録によって、富山のくすりのブランド力を高めていきたいですね。富山くすりフェアの開催期間は、ちょうど越中八尾おわら風の盆のシーズン。県外からお越しのお客さまはぜひCiCビル5階にお立ち寄りください。入場無料となっています」と話している。



問い合わせ
●(社)富山県薬業連合会
TEL.076-432-2765
FAX.076-432-2767
http://www.chuokai-toyama.or.jp/seiyaku/

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