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2006年 5月 17日 [ 特産品 ]

No.248-2:魚の粉末を使った商品に注目〜野菜専用培養土「山海」を3名様にプレゼント!〜


 富山県漁業協同組合連合会が富山県立大学と共同で開発した「ゲンゲFD(フリーズドライ:凍結乾燥)」を使った食品が続々誕生し、元気の源として注目されている。栄養補助食品「ゲンゲFD&コエンザイムQ10」、「げんげクッキー」、「幻魚鮮兵ェ衛(げんげせんべい)」などで滋養に富んでいると好評。また、流木と魚粉を使った野菜専用培養土開発の話題も紹介しよう。

●滋養に富んだゲンゲFD

 富山県漁業協同組合連合会が富山県立大学と共同で開発した「ゲンゲFD(フリーズドライ:凍結乾燥)」を使った食品が続々誕生し、元気の源として注目されている。
 
 ゲンゲとは、富山湾の深層水域(水深300m付近)に棲息し、ヌルヌルとしたゼラチン質の皮膜に覆われた深海魚。昔から浜の滋養食として知られ、「食べると肌がすべすべになる」、「妊産婦に与えると母乳の出がよくなる」などと言い伝えられてきた。
 
 県漁連では、ゲンゲのゼラチン質に含まれるコラーゲンや豊富な栄養成分に着目。ゲンゲをミンチにした後に冷凍し、加熱殺菌、フリーズドライ(凍結乾燥)、微粉末化することで、新鮮なゲンゲの栄養成分を約10倍に濃縮することに成功。ビタミン類やミネラル、脂肪酸、アミノ酸などを豊富に含むこのゲンゲFDに、美肌効果や老化防止で注目されているコエンザイムQ10、天然のビタミンEと呼ばれるガンマトコフェロール、血栓予防効果があるとされるDHAを加えて、栄養補助食品「ゲンゲFD&コエンザイムQ10」を昨年に全国で初めて商品化し、今年度から県外などに向けて販売を本格化させている。

 県漁連から、このゲンゲFDの提供を受け、和洋菓子の店・フジタ(魚津市)が商品化したのが「げんげクッキー」。これまでイワシ、リンゴ入りのクッキーを手掛けてきた技術を活かし、試行錯誤しながらこのほど商品化にこぎ着けた。アーモンドを配合することで生まれた独特の香ばしさや歯ごたえも魅力となっている。げんげクッキーは同店や海の駅蜃気楼(魚津市)などで1袋500円(税込)で販売中。また、くろべ漁業協同組合ではゲンゲFDを混ぜ合わせたせんべい「幻魚鮮兵ェ衛(げんげせんべい)」を商品化。直販施設「魚の駅・生地」(黒部市)で1袋500円(税込)で販売されている。

 このほか、かまぼこの製造メーカーでは、かまぼこにゲンゲFDを加えた商品も開発中で、新たな特産品として誕生が期待されている。
  
●流木と魚粉で野菜専用培養土を開発

 魚粉で商品開発したニュースをもう1つ紹介しよう。富山県漁業協同組合連合会が、天然資源の有効活用を図るため商品開発した家庭菜園用培養土「山海(さんかい)」だ。山海は、県内のダム湖や河川敷に残った流木などを回収しチップ状に粉砕して熟成させたものに、魚の残さいでつくった昔ながらの魚粉(フィッシュミール)、完熟した有機堆肥を混ぜ合わせたもので、山林資源である“流木堆肥”と富山湾の海洋資源ともいえる“魚粉”を組み合わせたところが開発のポイントだ。
 
 また、fAゼオライトと呼ばれる石炭灰の配合によって、保肥力や保水性にも優れている点も特徴。強酸性土壌の中和効果、早期発芽、根の成長促進、根ぐされ防止などの効果もあるほか、堆肥特有の臭いが抑制されている点も魅力となっている。農林水産省の定めた基準で、コマツナが通常の約1.4倍の収穫量になったとの実験結果も得られている。山海は、1袋40L入り(20kg)で、県内の漁協やホームセンタームサシ、魚の駅・生地などで販売[小売希望価格850円(税込)]。
 
 県漁連では「山海は、山の植林などと並ぶ環境保全事業の一環として開発した資源循環型製品で、全国の漁連のなかでもユニークな取り組みです。山と海の安心・安全な自然素材で、野菜の収穫量アップが期待できます」と話している。

 なお、県漁連から「山海」を抽選で3名様にプレゼントします。電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでの感想をご記入のうえ、表題を「山海」と明記してhttp://toyama-brand.jp/present.htmlへお送りください。<5月21日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>



問い合わせ
●富山県漁業協同組合連合会
フリーダイヤル.0120-037-514
TEL.076-432-6618
FAX.076-433-8262
http://www.jf-net.ne.jp/tygyoren/

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