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1998年 3月 24日 [ トピックス ]

No.018-2:海の貴婦人、帆船海王丸 特別改修を終えて公開再開


【これまでの経緯】
 海の男を育てる大型練習帆船として活躍した海王丸。白い帆を張り大海原をゆくその優雅な姿から“海の貴婦人”と譖えられた帆船海王丸が、半世紀余りに及ぶ航海を終え、現役引退後の係留地である富山県新湊市で公開されたのは平成2年4月のこと。全長97m、幅13m、総トン数約2,238トンの船体に、水面からの高さ46mのメインマストを含めた4本マストが帆を張る勇姿は、公開当初から人気が高かった。
 そして、平成4年7月には、海王丸を中心とした海王丸パークが整備され、県内外から多くの人が訪れるようになった。平成6年には恒久係留が決まり、県民の愛着も一段と深まった。これまでの8年間に乗船者は79万6,000名を数えている。80万人の大台を目前に、昨年11月、ドッグ入りして定期検査と特別改修工事を実施していたが、この3月から一般公開を再開し、美しい姿を見せている。

【活躍する展帆ボランティア】
 29枚の帆すべてを張る「総帆展帆」の作業にも多くのボランティアが参加しており、最高齢者は80歳。現在384名(内3割が女性)の展帆ボランティアが登録し、月1回の基礎訓練を重ねながら、帆走時の姿を再現する総帆展帆に取り組んでいる。今回の特別改修工事では、一部木製だったマストとヤードが鋼鉄製に更新され、展帆作業がより安全に行えるようになった。

【今年のイベント】
 今年最初の総帆展帆は4月26日(日)、2回目はゴールデンウィーク中の5月5日(祝)に行われ、11月までに10回の総帆展帆が予定されている。この総帆展帆が行われる日や、毎週金曜・土曜及び4月25日〜5月5日・7月29日〜8月31日・12月21日〜1月3日の夜間には、海王丸にイルミネーションが施され、ロマンチックな夜景を楽しむことができる。
 また、海王丸を活用した海洋教室(日帰りコース・宿泊コース)も開催。操帆実習、手旗信号実習、ヤシの実での甲板みがきなど、セーラーマン生活の一端が体験でき、県内はもちろん、近隣の長野県、岐阜県といった海のない地方の子供たちにも喜ばれている。

* 総帆展帆の予定
4月26日(日)、5月5日(祝)、5月31日(日)、6月21日(日)、7月20日(祝・海の日)、8月9日(日)、9月13日(日)、10月4日(日)、10月25日(日)、11月3日(祝)

* 海洋教室の予定
o 親子教室(宿泊)
6月27日(土)〜28日(日)、7月25日(土)〜26日(日)、10月10日(土)〜11日(日)
o 親子教室(日帰り)
7月5日(日)
o 団体教室(宿泊)
5月23日(土)〜24日(日)、6月13日(土)〜14日(日)、7月29日(水)〜30日(木)、8月1日(土)〜2日(日)、8月6日(木)〜7日(金)、8月22日(土)〜23日(日)
o 団体教室(日帰り)
5月10日(日)、6月7日(日)、7月22日(水)、9月27日(日)

●帆船海王丸記念財団
〒934-0023 新湊市海王町8
TEL 0766-82-5181
URL http://www.hitwave.or.jp/kaiwomaru/

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