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1997年 11月 14日 [ 特産品 ]

No.012-5:アイデアを出して新しい特産品づくりにチャレンジ!


 富山県の高岡地区広域圏事務組合では、住民を対象にした『歴史と食のアイデアコンテスト』の入賞作品を、高岡地区の新しい特産品として商品化することとなり、各方面から注目を集めている。
 『歴史と食のアイデアコンテスト』は、住民のアイデアから土産品や郷土料理を生み出し、高岡地区の「名物」にすることを目的に実施されている。2回目の今年は、土産品部門で入賞した「寿しおにぎり」「万葉あぐりケーキ」「凧糸のぐいのみ」の3点を商品化することにした。
 寿しおにぎりは、酢に漬けたブリ、カマス、マスなどの魚を寿司ご飯の上にのせ、急速冷凍で真空パックにしたもの。寿し米には富山産コシヒカリ100%を使用している。昔から高岡市伏木の祭りに各家庭で作られてきた寿しであるが、この味覚を冷凍保存によりいつでも食べられるようにしたもの。作りたてのおいしさだと評判である。
 万葉あぐりケーキは、新鮮なヨーグルトやバターをたっぷり使ったパウンドケーキに、高岡の地場作物のさつまいも、リンゴ、ニンジンなどの角煮を入れて焼き揚げている。無添加でボリュームもあって人気を呼んでいる。
 凧糸のぐいのみは、伝統工芸である高岡漆器を現代的な感性で仕上げたもの。ぐいのみの原型に凧糸を巻き付け、その上から漆を塗り、乾いたところで原型を抜き取る手法で作られている。「凧糸の糸目が浮き出て美しい」と、コンテストで審査員から高く評価された。
 今年10月の高岡万葉まつり会場で、寿しおにぎり2個入り280円、万葉あぐりケーキ5個入り1,000円、ぐいのみ1個2,400円で試験販売した。寿しおにぎりやあぐりケーキは売り切れるなど好評で、同事務組合は商品化に向けて確かな手応えをつかんでいる。
 同事務組合では、今後これらの商品を市内の土産店の販売ルートにのせる努力をし、高岡の新しい土産品として育てていきたいとしている。

* 問い合わせ
●高岡地区広域圏事務組合
〒933 高岡市広小路7番50号
TEL 0766-20-1680

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