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1997年 6月 28日 [ 特産品 ]

No.005-3:栄養、香り、色ツヤの三拍子揃ったおかゆ登場


 富山県立山町の特産品協会では、中国の栄養健康米である紫香米の利用を目指して商品開発に取り組んできたが、このほどアルミパック入りレトルト食品「長寿粥」の開発に成功した。
 紫香米は、中国で古来から健康食として珍重されてきたもち米で、玄米種皮にアントシアニン色素が含まれ、濃い紫色をしているのが特徴。栄養素としては、必須アミノ酸を含むタンパク質、ビタミンB1、B2、E、鉄、亜鉛、カルシウム、リンなどが豊富に含まれている。立山町では、米作の多様化を目指して数年前から紫香米を栽培している。
 長寿粥は、立山町産の紫香米15%に有機米コシヒカリ85%を混ぜて炊きあげたもので、炊飯に使う水は環境庁の「名水百選」に選ばれた立山玉殿の湧水を使用。食品添加物などは一切使っていない自然食品である。パックのまま熱湯に5分間入れるだけで食べることができる。
 開発にあたっては、富山県食品研究所の協力を得て、紫香米の混合比率について何回もテストを繰り返した。美しい紫色の紫香米が混じったおかゆは、香りのよいあっさり味で、テスト販売による試食でも好評を得ている。
 高村長太郎同協会長は「現代の嗜好ニーズである〈健康〉〈味〉〈色〉〈香〉などの条件を満たしている商品です。手軽に食べられるので、一人暮らしの若者向やホテルや旅館の朝がゆとして訴求していきたい」と、積極的な全国販売を展開していく考えだ。260g250円。販売開始は7月中旬予定。


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