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2002年 4月 5日 [ イベント ]

No.091-3:アジアから世界へ、新世紀の世界演劇祭


●日中韓を核にした舞台芸術で文化交流

 2002年の「日中韓国民交流年」を記念し、「利賀フェスティバル2002」が“アジアか ら世界へ"をテーマに、4月27日(土)から5月5日(祝)まで、富山県利賀村・利賀芸術公園で開催される。
 「利賀フェスティバル2002」は、国内の若手演出家の作品発表が中心だった「利賀・ 新緑フェスティバル」を一新した企画で、日本、中国、韓国をはじめ、アメリカ、インド、ドイツ、ロ シアの気鋭の舞台芸術家が共同制作で演劇を上演し、アジアの文化を世界に発信する。
 利賀芸術公園では、昨年8月〜9月に「BeSeTo(ベセト)演劇祭」を初開催し、 日本、中国、韓国、インドの劇団が作品を上演して高い評価を得た。今回のフェスティバルはこの成果を踏 まえ、単に国内外の作品を発表し合う場から、日本の俳優陣と中国やロシアなどの演出家が共同で作 品を制作するという新しいスタイルをとる。


●日本と世界の演劇人とのコラボレーション  

 上演プログラム8作品のなかで、日本と海外の注目の国際共同作品は4本。中国の気 鋭の演出家・李六乙と評劇女優・安鳳英、そして美加理など日本の俳優が中国現代劇に取り組む 「テーブルと椅子」、モスクワ批評家連盟の「探求と革新」賞を受賞した新進演出家、ニコライ・ ローシン(ロシア)と、山の手事情社俳優陣が、プーシキンの戯曲『石の客』をもとに、苦悩と背徳の せめぎあいを描く「ドン・ファン」、ガーランド賞ベスト演出家賞受賞のアントニー・サンドヴァル (アメリカ)とSPAC俳優陣が、夫婦の無意味な日常の断片をコミカルに見せる「禿の女歌手」、利賀演出家 コンクール2000で最優秀演出家賞を受賞したペーター・ゲスナー(ドイツ)が日本の山姥伝説に新 しいイメージを与える「YAMANBA 山姥」がプログラムされている。また、各国の上演作品で は、「マクベス」「班女」(日本)、「韓国舞踊」(韓国)、「マニプールの蘭の女」(インド)の4作品が ラインナップされている。
 フェスティバル期間中には、利賀村内で移動演劇「野外ページェント」や、舞台演出 家・鈴木忠志とゲストによる「シンポジウム」なども開催される。春の息吹が感じられる新緑の利賀で 舞台芸術を堪能したい。

問い合わせ
●(財)舞台芸術財団演劇人会議・利賀事務所
TEL0763-68-2356&2216

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