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2003年 4月 9日 [ イベント ]

No.115-2:必見! 20年に一度の猪谷百万石行列


●藩政時代をしのばせる伝統行事

 4 月20日(日)、「猪谷百万石行列」が大沢野町猪谷地区(東猪谷)で開催される。飛騨と越中の国境にあたる東猪谷は、かつて加賀藩領で天正13年(1585)から明治2年(1869)まで東猪谷関所が設けられていた。同行列は、猪谷地区の素戔鳴神社(すさのおじんじゃ)に伝わる御遷宮に合わせて 20年に一度行われるもので、江戸中期に加賀藩から赴任した東猪谷関守が藩祖・前田利家公の大名行列をまねて、御遷宮を祝ったのが始まりとされる。
 行列は、なぎ払いを先頭に、塩まきの清浄役、きらびやかな衣装の左大臣・右大臣、長ひげの化粧をした奴(やっこ)、金蔵獅子、曲獅子、みこしなどが続く。踊り手やみこしの担ぎ手を含めた総勢70名ほどが、「イャサ‐ノサ、ソ‐ライ」の掛声や、笛、太鼓の音色に合わせて山里をゆっくりと練り歩く姿は実に華やか。長刀を持った武者や、纏(まとい)、槍、鉄砲、弓などを持った法被姿の奴たちも威勢がよい。
 行事の流れとして、まず行列が猪谷公民館を午前11時ごろに出発。素戔鳴神社での神事のあと、地区総代宅や東猪谷関所跡などを巡り、夕方に神社に戻って終了となる。

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●自然豊かな地で様式美を感じる  

 素戔鳴神社に伝わる御遷宮(本殿の修理・改築などでご神体を移すこと)は、20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮にならったもの。素戔鳴神社の現在の社殿は明治36年(1903)に改築されているが、20年ごとに建て替えるわけにもいかず、大正4年(1929)に拝殿、昭和18年(1943)に石の鳥居が建立され、前回の昭和58年(1983)4月には狛犬が奉納されている。今回は屋根の葺き替えが行われた。
 残雪と芽吹きの樹木が見られる山々、とうとうと流れる神通川の清流に囲まれた自然豊かな猪谷地区。春の自然の美しさと行列の美しさを堪能してみたい。

問い合わせ
●大沢野町農林商工課
TEL076-467-5815
http://www.vcnet.toyama.toyama.jp/~osawano/fudoki/bus1/area08.html

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