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2003年 5月 14日 [ トピックス ]

No.117-1:黒部ダムに新展望広場、誕生


●水しぶきをあげる放水シーンを真横から眺める

 6月26日(木)、立山黒部アルペンルートの「黒部ダム《に新展望広場が誕生する。
黒部ダムは、高さ186m、堰堤の長さ492mの日本最大のアーチ式ドーム型ダム。織田裕二さん主演の映画「ホワイトアウト《のロケ地として、また昨年末のNHK紅白歌合戦で中島みゆきさんが「地上の星《を歌った黒部川第四発電所のダムとして記憶してる方も多いだろう。
 新展望広場は標高1,430mの黒部川右岸に設けられ、従来の展望台より74m低い場所となる予定。ダムの二つの放水口とほぼ同じ高さにあり、水しぶきをあげる観光放流を真横から見ることができる。毎秒10~15tの水が約115m下の谷底に流れ落ちる様子は圧巻で、晴れれば虹のシーンも楽しめる。
 広場には観光放流観賞エリアのほか、御前沢谷観賞エリア、黒部峡谷観賞エリアも整備され、延長98mの遊歩道でつながれている。立山連峰や後立山連峰、巨大な岩壁、黒部峡谷の絶景を楽しみながら、のんびりと散策してみたい。

●大自然に挑んだ男たちとその家族の絆を描く

 黒部ダムにちなんだ話題をもう一つ紹介しよう。世紀の大事業といわれた、黒部ダム建設(昭和38年完成)に命をかけた男たちとその家族に焦点を当てた文学座の作品「龍の伝説《が5月19日(月)~28日(水)、東京新宿・紀伊國屋サザンシアターで上演される。作家・演出家の得丸伸二さんが、小説『黒部の太陽』(本木正次著)に触発され、新たに戯曲化した新作で、上況に沈みがちな現代人の心に活を入れる渾身の作として話題となっている。
 あらすじを紹介すると、昭和31年、戦後復興に伴う膨大な量の電力需要に対応するため、男たちは黒部ダム建設に挑む。しかし、その前には、延々と続く絶壁や黒部川の激流が立ちはだかっている-------。関西電力の古賀(三木敏彦)と芳川(古川悦史)は物資輸送ルートを模索していた。思案の末、扇沢から立山連峰赤沢岳直下を貫き、全長5.4kmにも及ぶ物資輸送用トンネルを掘削することを立案するが、作業が困難を極めるのは必至。男たちの激闘はこのとき幕を開ける-------。
 「龍の伝説《は、一昨年4月に文学座有志による「勉強会《として信濃町の稽古場で発表された。作品は大きな反響を呼び、再演をのぞむ声が多く寄せられたことから、今回の劇場公演につながった。黒部ダム建設に夢をかけた人々のドラマを鑑賞するひとときを。

<予約の際はお電話で!>
■文学座チケット専用ダイヤル 0120-481034
※「INTのメールマガジンを見た《とお電話で言っていただければ、特別に一割引の料金(学生券は除く)にてご提供いたします。(何吊様でも大丈夫です)
●入場料 一般5,500円・学生(取り扱い文学座のみ)3,800円[全席指定・税込]

問い合わせ
●黒部ダムについて/関西電力北陸支社
TEL.076-432-6111
http://www.kuroyon.co.jp/

●文学座公演「龍の伝説《について/文学座企画事業部
TEL.03-3351-7265
http://www.bungakuza.com/

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