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2004年 4月 28日 [ イベント ]

No.141-2:豪華絢爛な曵山絵巻、高岡御車山祭


●必見!御車山の勢揃いとライトアップ

 高岡御車山祭(たかおかみくるまやままつり)が5月1日(土)、高岡市の中心部で行われる。この祭りは、加賀藩二代藩主・前田利長が豊臣秀吉から拝領した山車を、慶長14年(1609年)の高岡城築城にあたって町民に与え、高岡関野神社の祭礼日に城下を曳き廻らせたことがその始まりと伝えられる。祭り当日、京都祇園の祭礼にならって鉾山に改造された7基の御車山が、通町(とおりまち)、御馬出町(おんまだしまち)などの山町界隈をゆっくりと巡行する様は圧巻。
 御車山は、豪華絢爛な造りで、金工、漆工、染色など高岡の工芸技術の粋を集めた装飾が車輪や車軸、高欄などに施されている。なかでも御車山の一番上に輝く「鉾留(ほこどめ)」と呼ばれる飾りが印象的。この飾りは町によって異なり、赤や白、黄色の花傘の上に、通町は鳥兜(とりかぶと)、御馬出町は胡(やな)ぐいに弓矢、守山町(もりやままち)は五鈷鈴(ごこれい)、木舟町(きふねまち)は胡蝶(こちょう)、小馬出町(こんまだしまち)は太鼓に鶏、一番街通(いちばんまちどおり)は釣鐘、二番町は桐葉をそれぞれ飾っている。鉾留は神が降臨するための目印、花傘は祭壇に飾られた花々を表しているとされ、陽光を浴びながら進む様に情緒が感じられる。
 見どころは、片原町交差点での7基の勢揃い(正午)と、守山町通りでのライトアップ(午後6時30分〜8時)。勢揃いでは、御車山の前に一文字笠に麻裃姿の山役員、法被姿の男衆がずらりと並び、絵巻物を見るようだ。ライトアップでは赤レンガ造りの銀行の建物をバックに御車山が並び、幻想的な雰囲気を醸し出す。また山町界隈には明治から昭和初期にかけて建造された土蔵造りの家が点在しており、伝統建築と御車山の絵になる風景も楽しめる。


●男たちの熱い血がたぎる「けんか山」

 高岡御車山祭が華麗な曳山絵巻を見せる祭りならば、5月15日(土)に高岡市伏木で行われる伏木曳山祭は、港町の心意気を感じさせる勇壮な祭り。別名「けんか山」とも言われ、山鹿流出陣太鼓の囃子に合わせ、重さ約8tの山車6基が、約360個の提灯を揺らしながら目もくらむような“かっちゃ”(激しいぶつかり合い)を繰り広げる。
 今年の目玉事業が、明治初期の火災で焼失した十七軒町(じゅうしちけんまち)の神座「寿老人(じゅろうじん)」の復元。5月3日(水・祝)の蔵出し日に 6本の山車が伏木駅前まで曳かれ、記念のセレモニーが実施される予定で、復元した寿老人を含めた七福神が万葉スポーツセンターにて一堂に展示される。15 日の本祭には、高岡市伏木支所前通りで紅白の餅や小判のレプリカもまかれる。昼に花山車、夜には提灯山とその姿を変える6基の山車の風情と、“かっちゃ” を堪能したい。
 また、5月14日(金)〜15日(土)には城端町(じょうはなまち)で城端曳山祭が行われる。この祭りも約300年の伝統を誇る行事で、悪霊を鎮める獅子舞と剱鉾を先頭に、傘鉾(8本)、曳山(6基)、庵屋台(6台)が街中を巡行する。なお、今年初めての試みとして、曳き手のボランティアを県内外から募集する。対象者は15日(土)午前7時から午後11時まで参加できる満18歳以上の男性。町民と一緒に曳山を曳きながら伝統の神事に参加してみてはいかがだろうか。(事前申込必要:申込は城端町観光協会TEL.0763-62-1821へ)

問い合わせ
●高岡御車山祭について
高岡市観光物産課(kankou@office.city.takaoka.toyama.jp
TEL.0766-20-1301 FAX.0766-20-1496
http://www.city.takaoka.toyama.jp
●伏木曳山祭について
伏木曳山祭実行委員会(高岡商工会議所伏木支所内/kenkayama@senmaike.net
TEL.0766-20-1301(高岡市観光物産課) FAX.0766-20-1496

●城端曳山祭について
城端町観光協会(info@johana-toyama.jp
TEL.0763-62-1821 FAX.0763-62-2346
http://www1.tst.ne.jp/johana-k/festival/hikiyama/main.htm
http://www.town.johana.toyama.jp/home/festival/hikiyama/index.htm

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