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2004年 9月 22日 [ イベント ]

No.162-2:万葉の時代に思いを馳せて−−−高岡万葉まつり開催


●万葉集全20巻4,516首を三昼夜連続で朗唱

 万葉の歌人、大伴家持がこよなく愛し、当時の面影がいまもなお美しく息づく“万葉のふるさと高岡”。10月1日(金)〜3日(日)、毎年恒例の「高岡万葉まつり」が高岡古城公園を中心に市内一円で開催される。メインイベントとなるのが、「万葉集全20巻朗唱の会」。2,200人を超える参加者が、古城公園のお濠に浮かぶ特設の水上舞台で連続三昼夜にわたり、万葉集全20巻4,516首をリレー方式によって声高らかに朗唱する壮大なイベントだ。
 「玉くしげ二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり」・・・朗唱者は全国から来県し、老若男女が詩吟調、百人一首調、歌曲調、朗読調など、さまざまな調子で一首一首にそれぞれの想いを託して朗唱する。一人あたりの朗唱歌は3〜4首と、聴きごたえもある。万葉風の衣装もユニークで雅な雰囲気が漂う水上舞台に彩りを添え、夜には舞台にかがり火が焚かれ、水面に幻想的な光を映す。対岸から見ているものは万葉の世界にタイムトリップしたような感覚が味わえるかも。朗唱者の募集は7月から始まり、現在三昼夜ほとんどの時間が埋まっているが、応募者の予定変更などで空き時間があるかもしれないので事務局へ確認したい。朗唱の会をサポートしてくれるボランティアスタッフは随時受付中だ。


●ランタンの灯に誘われて、公園を散策

 高岡万葉まつりでは、万葉集全20巻朗唱の会をはじめ、芸能発表、舞楽、万葉大茶会、万葉歴史館と万葉故地めぐりバスツアー、よさこい高岡、燈火ライブ、全国万葉短歌大会など、多彩なイベントが市内一円で繰り広げられる。古城公園内にある市民体育館では、まつり期間中の昼に万葉時代の食文化をイメージした「万葉遊楽御膳」も登場するので、古代米などを味わってみたい。また、午後6時から古城公園本丸広場などでは、ランタンが灯り、幻想的な雰囲気を演出。そのなかではミニコンサートも行われる予定だ。
 高岡は、奈良時代に越中国の国府が置かれていた地で、大伴家持は5年間、国守として在任していた。万葉集全4,516首のなかで家持の歌は473首で、そのうちの220余首が越中で詠まれている。家持にとって詩情をかきたてられる豊かな自然のなかで暮らした越中時代は、その生涯において最も精彩があったとされる時期で、また独創的な歌の境地を作り上げた時代ともいわれている。奈良の二上山(にじょうさん)と同じ名をもつ二上山(ふたがみやま)、家持がしばしば訪れたとされる渋溪の崎(しぶたにのさき ※いまの雨晴海岸)など、家持ゆかりの地をめぐり、万葉の世界に浸ってみたい。




問い合わせ
●高岡市観光物産課
TEL.0766-20-1301
FAX.0766-20-1496
http://www.city.takaoka.toyama.jp/

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