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2004年 12月 8日 [ 特産品 ]

No.173-1:寒ブリ、カニなど冬の富山の味覚を堪能しよう!


●寒ブリ漁に活気づく氷見漁港の早朝

 富山湾の冬の味覚・ブリ漁の本格的なシーズンが到来。氷見漁港ではブリの水揚げが続き、今季の豊漁が期待されている。体長約1m、体重10kgを超えるたくましい魚体が市場に並ぶさまはなんとも壮観。競り場では、仲買人らの威勢のいい声が響きわたっている。
 背の青緑色、腹の銀白色、目の横から尾に向って走る金色の帯が美しいブリ。富山湾に入ってくるブリは、ちょうど産卵前で脂がのった状態で網にかかる。しかも厳寒の日本海に揉まれることで身が引き締まっている。“富山湾の王者”氷見の寒ブリが全国ブランドとしてもてはやされる所以だ。刺身や照り焼き、塩焼きのほか、アラと大根を煮込んだ「ブリ大根」も富山を代表する料理として知られる。この時期ならば“ブリづくし”も堪能できる。ぜひ、冬の富山でブリ料理に舌鼓を打ってほしい。
 また、ブリは歳暮の品としても需要が高い。たとえば富山では、嫁の実家から嫁ぎ先へ、初めての歳暮の品としてブリをまるごと1本贈る「ブリ歳暮」の風習が伝わっている。慣れない生活を送る娘への親の気遣い、出世魚のブリにあやかって娘婿の出世を願う気持ちが込められている。嫁ぎ先からは半身を返すことになっており、両家の末長い結びつきを願う気持ちを象徴しているかのようだ。


●富山湾の冬の味覚を堪能しよう!

 ズワイガニが11月から解禁。新湊漁港では、沖合約5km、水深約300mから水揚げされたズワイガニが、9月から解禁になっているベニズワイガニとともに競りにかけられている。このベニズワイガニは、毎週金曜日、東京・有楽町の「いきいき富山館」で直送販売が行われている。未明に獲れたカニをすぐボイルして発送するので、新鮮な風味が楽しめる。2月末までの限定品で、非常に人気が高いため、火曜日までには予約してほしい。
 また、近年、富山湾の幸で食通に注目されているのが、深海に棲息するゲンゲ。秋から冬にかけて水揚げされるが、今からの時期が一番美味しく、富山の料理店では人気が高まっている。得体の知れないその姿からか、昔から雑魚として扱われ、「下の下」からゲンゲと呼ばれるようになったと言われており、ぬるっとした魚で、見かけはグロテスクだが、ブヨブヨの寒天質に包まれた白身はやわらかく、醤油味の汁に入れると上品ですっきりとした味が楽しめる。また、手ぷらの食感も、サクッとした衣にフワッととろける風合いが素晴らしく、一度味わうと忘れられない。干物としても珍重されるが、近年はあまり獲れなくなったため、「幻魚」という字が当てられるほど。富山を訪れた際はぜひ注文してみたい。




問い合わせ
●氷見漁業協同組合
TEL.0766-74-0170
FAX.0766-22-2888
E-mail:himigk@alpha.ocn.ne.jp
http://www.jf-net.ne.jp/tyhimigyokyo/

●新湊漁業協同組合
TEL.0766-82-7707
FAX.0766-84-7707
http://www.tairyonet.or.jp/

●いきいき富山館
TEL.03-3231-5032
FAX.03-3287-1722
E-mail:info@toyamakan.com
http://www.toyamakan.com/

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