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2004年 12月 22日 [ 特産品 ]

No.175-2:砺波平野の寒の水と寒風、豊かな風土が育む大門素麺〜3名様にプレゼント!


●こしが強く、歯ざわりのよい素麺

 本格的な冬の季節を迎え、今年のイメージアップキャンペーンでも紹介(2004.10.6記事『富山県イメージアップキャンペーン「水の恵みの、富山から。」スタート』参照)した散居村で知られる砺波市で、大門素麺(おおかどそうめん)づくりが最盛期を迎えている。大門素麺はこの地方名産の手延べ素麺で、細く長い麺をまるまげ状に丸めてあることから、「島田素麺」、「まるまげ素麺」とも呼ばれている。古風な包装紙を解くと、丸くたたんだ素麺があらわれ、その品のよい姿に魅了される人も多い。伝統の製法によるおいしい素麺が好まれ、贈答品として全国各地へ発送されている。
 生産は、素麺づくりに適した空気の乾燥した寒い時期(10月〜3月)のみ。原料にこだわりを持ち、一級小麦を名水庄川の清らかな水で何回もこね、こねては合わせる。出来上がった団子を一晩寝かせ、弾力性と粘りを出す。そして、湿気の少ない深夜に、太より、中より、細よりと繰り返しよりをかけながら細く延ばしていくと、麺の繊維はワイヤ状になり、こしが強く、歯ざわりのよい素麺に仕上がる。干し場のハサにかけられた麺は、白糸を垂らしたような美しさ。小麦粉のふくよかな香りがいっぱいだ。その後、麺を半生干しの状態で取り込んで、まる状に形を整えて包装し、10日ほどかけて本乾燥を行う。こうすることで素麺本来の深い味わいが生まれるのだとか。




●売薬さんの話がきっかけで誕生

 大門素麺は元来、能登半島から伝わったもの。嘉永元年(1848)に砺波郡大門村(現在の砺波市大門)の田守三右衛門が売薬行商で能登をまわっているときに、加賀藩の御用素麺を製造していた蛸島(石川県珠洲市)の栗田次兵衛と知り合いになり、その素麺を大門村の中島次兵衛らに紹介した。中島は蛸島へ出向いて素麺製法を習得し、農家の冬の副業として素麺づくりを始めたと伝えられている。売薬さんの話がきっかけで素麺が誕生したというのもなんとも富山らしい逸話といえる。
 当初は秘伝だった製法も明治に入って村内に広がり、砺波地方の恵まれた自然条件のなかで製法が吟味され、数々の品評会で賞を受賞。今年10月には富山県の「特産の匠」にも認定されている。生産者は最盛期の昭和初期には60数軒もあった。いまは21軒と減ったが、100年続く家も少なくない。包装紙に記された生産者の名前もどこか誇らしげだ。
 なお、大門素麺3個入りセットを3名様にプレゼントします。電子メールに、郵便番号・住所・氏名・電話番号、記事を読んでのご感想をご記入のうえ、表題を「大門素麺」と明記してkoho1@pref.toyama.lg.jpへお送りください。締切りは12月29日(水)。(発表は発送をもって代えさせていただきます。)




問い合わせ
●大門素麺について/
となみ野農業協同組合大門素麺事業部
TEL.0763-32-6048
FAX.0763-32-8730
http://www.ja-tonamino.or.jp/

いきいき富山館
TEL.03-3231-5032
FAX.03-3287-1722
E-mail : info@toyamakan.com
http://www.toyamakan.com/

●特産の匠について/富山県農林水産部食料政策課
TEL.076-444-3282
FAX.076-444-4410
E-mail:shokuryoseisaku1@pref.toyama.lg.jp
http://www.pref.toyama.jp/sections/1613/1613.htm

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