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2018年 4月 18日 [ イベント ]

No.853:「とやま帰農塾」開講―田舎暮らし、農林漁業を体験しよう

 今年も「とやま帰農塾」が2018年6月~来年2月、県内8市町で開講する。笹川塾(朝日町)、五箇山なぎ畑塾(南砺市)、灘浦塾(氷見市)など10講座。農作物の種まきや収穫、草取り、郷土料理づくりなど、富山の田舎で「農のある暮らし」を体感するディープな3日間となる。農林漁業の体験や食文化に興味のある方、地域との交流、富山への移住のきっかけに!

●移住・定住の促進などを目的に

 豊かな自然に恵まれた富山県。海、野、山が近く、「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟が承認された、水深1,000mの富山湾から、コンパクトにまとまった地形に水田や農地、そして世界文化遺産登録を目指す3,000m級の山々が連なる立山連峰まで、世界的な美しい景観が広がり、豊かな食材を生かした食文化が息づいている。「とやま帰農塾」は、種まきや収穫、地元のおかあさんたちに教わりながらの料理の時間など、県内各地域の特色を活かした田舎暮らしの体験講座。県や市町村が企画から携わり、農林漁業体験を通した地域との交流、移住・定住の促進などを目的にしている。農林漁業体験をしてみたい方、田舎暮らしや移住・定住に関心のある方ならどなたでも参加できる。


▲ながたん塾

 「とやま帰農塾」は2005年度から始まり、昨年度までにのべ1,273人が参加し、このうち36人が県内に移住・定住。帰農塾が始まった当初は、定年後のセカンドライフとして移住、定住、帰農を考える人が多かったが、近年では田舎暮らしに関心を持つ若い世代の参加が増えつつある。過去の参加者からは「地元の魅力的な方々に出会えました。移住への第一歩にぴったり」、「富山県は、海、山の幸、水も米も美味しく、循環完結できる県だと感じました」といった声もあった。

●富山の田舎で「農のある暮らし」を体感

 2018年度は県内8市町で合わせて10講座が開講する。開催順に紹介しよう。笹川塾<朝日町:6月1日(金)~3日(日)、移住体験型>では、お茶づくり、ヨモギ摘みと草餅づくり、山菜採りと山菜料理、わさび畑の手入れなどを体験。ヒスイ海岸の散策と名物のたら汁も楽しみだ。

 黒部川扇状地で開かれる黒部塾<黒部市:7月28日(土)~29日(日)、伝統文化体験型>では、全国名水百選の湧水群を散策。江戸時代の農業用水路跡の手入れ、夏野菜の収穫、農村女性グループとの加工品作りなども体験できる。

 五箇山なぎ畑塾<南砺市:8月22日(水)~24日(金)、有機農業体験型>では、なぎ(焼)畑農法による在来の赤カブ(伝統野菜)の種まきや五箇山豆腐づくり、五箇山民謡の伝統楽器「ササラ」づくりを体験。「こきりこ節」の唄と踊りを鑑賞しながら、お膳で報恩講(精進)料理も味わえる。茅葺き屋根の合掌造りに宿泊し、世界遺産の合掌造り集落の散策も満喫したい。

 国内有数の魚都・氷見の灘浦塾<氷見市:8月31日(金)~9月2日(日)、田舎暮らし満喫型>では、朝とれ鮮魚をさばいたり、天然の海藻からところてんをつくったり、海鮮バーベキューに舌鼓と、氷見ならではの体験メニューがずらり。自然農法で栽培した夏野菜の収穫と料理、カヤックやいかだ、釣りにも挑戦できる。

 国吉塾<高岡市:9月22日(土)~24日(月・祝)、移住体験型>では、酪農場を訪ね、若い酪農家から酪農の魅力を聞くほか、竹林の整備や、竹炭や竹のランプシェードづくり、藍染のTシャツづくり、芋掘り、りんごの摘み取りなども体験する。

 富山市南西部の山里・大長谷のながたん塾<富山市:10月6日(土)~8日(月・祝)、有機農業体験型>では、循環型無農薬・有機栽培の農作業・収穫をはじめ、キノコ狩り、鶏さばきなどを体験。長老から山里の暮らしを聞いたり、食肉処理場「大長谷ハンターズジビエ」で狩猟について学んだりするプログラムもある。

 散居村で開かれる砺波塾<砺波市:10月11日(木)~13日(土)、伝統文化体験型>では、チューリップの球根植え込みや花栽培を学ぶ。夕陽に染まる散居村や、北陸唯一のウイスキー蒸留所と造り酒屋も見学できる。

 雄大な立山連峰を間近に仰ぐ立山町で開講する立山塾<立山町:10月19日(金)~21日(月)、伝統文化体験型>では、和紙漉きや陶芸、無花粉スギの植樹などを体験。越中瀬戸焼の研修生として活動する若手移住者と交流する時間も組まれている。


▲国吉塾(左)
▲立山塾(右)

 井波塾<南砺市:10月26日(金)~28日(日)、田舎暮らし型満喫型>では、里芋掘りと里芋おはぎづくり、ずいきづくり、イワナのさばきと炭火焼きなど、南砺の食文化に触れる。築150年以上の農家に民泊し、屋敷林の手入れも学べる貴重な3日間となる。

 講座唯一の冬季開催となる、やまだ村塾<富山市:2019年2月9日(土)~11日(月・祝)、田舎暮らし型満喫型>では、かんじきで雪中ハイク、イグルー(かまくら)づくりなどを楽しむ。特産のりんごと啓翁桜の生産や、ジビエ・狩猟などについても学ぶ。

●地域のつながりがバックアップするので安心

 募集人数は各塾15名ほど(新規の方を優先)。募集締め切りは、各開催日の2週間前。参加費は2泊3日で一般15,000円、学生10,000円、1泊2日(黒部塾)は一般8,600円、学生5,800円(施設利用料、体験料、食材費、保険料を含む。最寄りの駅までの送迎もあり)。日帰りなどの希望にも応じる。

 宿泊場所は、宿泊施設もしくは農家民泊などで、男女別の相部屋となる。長袖、長ズボン、軍手などが必要。農林漁業の作業用に汚れてもかまわない服装で参加を。


▲砺波塾(左)
▲やまだ村塾(右)

 申込みは、とやま帰農塾申込みフォームにて。名前、住所、メールアドレス、参加希望塾など必要事項を入力し、交流地域活性化センター・NPO法人グリーンツーリズムとやまへ送信。開催日の10日ほど前に、申込みをした塾の詳しい案内が届く。

 県から事業を委託するNPO法人グリーンツーリズムとやまは、「とやま帰農塾は、田舎暮らしを学ぶ『塾』として開催しており、すべての塾で移住者を含めた地域住民との交流会があります。心暖まる交流やさまざまな体験を通じて、とやまの農山漁村の暮らしを学びませんか」と話している。

問合せ
●NPO法人グリーンツーリズムとやま
TEL.076-482-3161
FAX.076-482-3635
http://www.gt-toya ma.net/

●富山県農林水産部 農村振興課
TEL.076-444-3380
FAX.076-444-4427
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1605/

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