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2016年 1月 13日 [ トピックス ]

No.739:富山ロケの映画「人生の約束」、絶賛上映中!

 富山県射水市(新湊地区)を舞台にした映画「人生の約束」。平成28年1月9日から全国東宝系で公開が始まった。鑑賞後は、ロケ地まち歩きガイドMAPを片手に、“日本のベニス”と呼ばれる新湊・内川沿いを巡ってみてはいかがだろう。高志の国文学館・ライブラリーコーナーでは、映画公開を記念し、パネル展を開催中。映画台本やサイン色紙、小説本などを展示。富山で映画の余韻に浸ってみよう。

●人と人のつながり、絆を考えるきっかけに


▲「人生の約束 タブロイド判 特集号」
Ⓒ2016「人生の約束」製作委員会(左)
▲内川沿いの撮影風景(中央)
▲高志の国文学館での公開記念パネル展(右)

 映画「人生の約束」は、ただ一人の友人の死をきっかけに主人公が新湊で曳山を守る人々と出会い、自身の生き方を見つめ直す、「絆」と「再生」の物語。“つながる”をキーワードにした心に響く人間ドラマで、新湊で江戸時代から受け継がれてきた曳山が絆を育む象徴として登場する。富山ロケは昨年平成27年の3月から5月。ほぼ全編が新湊で行われた。内川沿いの家並みや富山湾越しに浮かぶ立山連峰、夜空を幻想的に照らす曳山など、新湊ならではの風景がスクリーンを彩る。古き良き時代の心の原風景を捉えたシーンが迫ってくるだろう。

 監督は、「池中玄太80キロ」、「昨日、悲別で」など数々の名作ドラマを演出してきた“テレビ・ドラマ界の巨匠”石橋冠さん。「人生で1本だけ映画を撮りたい」という熱い思いを叶えた。主演の竹野内豊さんほか、江口洋介さん、西田敏行さん、柄本明さん、ビートたけしさん、小池栄子さん、優香さん、松坂桃季さんらが出演している。映画の製作委員会は、日本テレビ放送網、MUGEN、東宝、北日本放送、北日本新聞社などでつくる。

 ストーリーを紹介しよう。会社の拡大にしか興味のないIT関連企業CEO・中原祐馬(竹野内豊)の携帯に、かつての親友・塩谷航平から、何度も着信があった。胸騒ぎを覚えた祐馬が航平の故郷、富山県の新湊へ向かうと、そこで待っていたのは予期せぬ親友の死だった―。病に冒され、余命わずかだった航平は最後に“曳山につながりたい”と故郷の土を踏んでいたのだ。

 航平の義兄・鉄也(江口洋介)は、会社を追い出したあげく、航平からの電話を無視し続けた祐馬を許すことができず、殴りかかってしまう。故人を惜しむ場が荒れるのを防いだのは、航平の忘れ形見ともいえる娘・瞳(髙橋ひかる)の落ち着いた対応だった。


▲撮影のため新湊庁舎に勢揃いした曳山(左)
▲セットとして作られた
スナック「海の女王」(中央)
▲内川での撮影風景(右)

 祐馬は、自分になにかできることはないかと瞳に聞く。「西町から四十物町の曳山を取り返してくれますか」と物憂げな瞳が重たい口を開いた。一方、東京では会社が不正取引の疑いで強制調査を受け、祐馬はすべてを失ってしまうことに。たった一つだけ残った、瞳との約束を守るため再び新湊に向かうと、祭りがすぐ間近に迫っていた―。

●凱旋イベントで大ヒット祈願

 昨年12月20日には、「凱旋イベント」が新湊の放生津八幡宮で開かれ、石橋監督、竹野内さん、江口さん、髙橋さんが集まった約2,500人とともに映画のヒットを祈願した。八幡宮前の広場には、提灯山となった三日曽根、中町、四十物町、東町の4基の曳山と法被姿の若衆が並んだ。映画シーンの再現となる曳山点灯で4人を迎え、「イヤサー、イヤサー」の掛け声が夜空にこだました。冬季に曳山が出されたのは110年ぶり。映画を応援する新湊の人たちの心意気が伝わってくるようだった。

 境内で行われたトークショーでは、石橋監督が「新湊曳山まつりに伝わる“つながる”という言葉から発想を得た物語。その魂が映画を支えてくれた」、竹野内さんは「撮影時、どこに行っても温かい声を掛けてくださった。本当に感謝している。曳山には歴史の重みを感じる。新湊の皆さんが先祖代々に渡り守ってきた心が力となり、全国で映画をご覧になった方々がつながることを信じている」と力を込めた。江口さんは「見た人が素の自分に帰れるような映画。2、3回と見るごとに心に染み渡る。心を熱くさせること、間違いない」、髙橋さんは「人と人とのつながり、絆と絆を再確認できる、今ではなかなか見られない映画」とPR。トークショーの後、祝詞が奏上される荘厳な雰囲気のなか、玉串をささげて大ヒットを祈願した。なお、放生津八幡宮は、映画の冒頭シーンに登場。「曳山譲渡式」の場にもなっている。

●ロケ地まち歩きガイドMAPを活用し、新湊散策へ

 全国の上映館(約300館)などでは、「人生の約束 タブロイド判 特集号」(企画・制作/北日本新聞社、協力/富山県・射水市)を配布しているので手にとって読んでみよう。映画の解説や、石橋監督・出演者からのメッセージ、ロケ地まち歩きガイドMAP、新湊曳山まつりの魅力、「映画“人生の約束”を応援する会」、「NPO法人 水辺のまち新湊」、「新湊曳山協議会」など富山ロケを支えた人たちからのメッセージを紹介している。


▲「人生の約束 タブロイド判 特集号」
ロケ地まち歩きガイドMAP
Ⓒ2016「人生の約束」製作委員会

 ロケ地まち歩きガイドMAPでは、内川沿いを中心に、曳山が交差する圧巻のシーンが撮影された古新町公民館前や、夜の提灯山のスタート地点として、提灯山の一斉点灯シーンの場となった射水市役所新湊庁舎北駐車場、提灯山が連なるクライマックスシーンの湊橋、漁師たちが集まる番屋として登場する渡邊家番屋、撮影のためのセットとして作られ、現在、期間限定で復元されているスナック「海の女王」、冒頭のタイトルバックで映しだされる旧漁港(新湊漁港西地区)の埠頭(灯台)などを写真入りで紹介。マップを片手にゆっくり散策してみるのもいいだろう。

 なお、ロケ地まち歩きガイドMAPは、富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」(http://www.info-toyama.com/db_img/wn_img/268/p268.pdf)からもダウンロードできる(映画館で配布しているものとは、一部仕様が異なる)。

●高志の国文学館で公開記念パネル展


▲パネルの下に曳山のミニチュアが並ぶ
(高志の国文学館・公開記念パネル展)
Ⓒ2016「人生の約束」製作委員会(左)
▲四十物町の法被(右)

 高志の国文学館(富山市舟橋南町、TEL.076-431-5492、http://www.koshibun.jp/)では、映画「人生の約束」公開記念パネル展をライブラリーコーナー(無料コーナー)で開催中。映画紹介のパネル、ロケ地マップ、映画台本、出演者のサイン色紙、四十物町の法被などの展示、竹野内さんと江口さんからのメッセージ、予告映像の放映を行っている。新湊曳山まつりの13基の曳山(花山)と1基の提灯山のミニチュアもずらりと並び、映画公開のムードを盛り上げている。ミュージアムショップでは、小説『人生の約束』(山川健一著:幻冬舎文庫)も並ぶ。映画の余韻を楽しみながら、作品を読んでみてはいかがだろう。

 富山県ロケーションオフィス(富山県観光課)では、「新湊曳山まつりは本来10月1日だが、昨年5月のGWに、この映画撮影のために13基が特別に出された。スクリーンからは、内川沿いの風景をバックに描かれる人生の歓びや哀しみ、新湊の人たちの曳山や映画への熱い思いを感じることができる。映画鑑賞後は、ぜひ富山県、射水市新湊地区を旅してほしい」と話している。

問い合わせ
●富山県ロケーションオフィス(富山県観光・地域振興局観光課)
TEL.076-444-6789
FAX.076-444-4404
http://www.location-toyama.jp/ (ホームページ)
https://www.facebook.com/#!/toyama.lo (フェイスブック)

映画「人生の約束」公式ホームページ
http://www.jinsei-no-yakusoku.jp/

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