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2015年 5月 13日 [ トピックス ]

No.706:黒部峡谷と立山山麓で、新緑の富山を満喫!

 新緑が目に清々しい季節。4月から一部区間で営業運転を始めた黒部峡谷鉄道がいよいよ5月28日(木)、全線開通(宇奈月―欅平間20.1km)する。“トロッコ電車と関電竪坑(たてこう)エレベーターで行く「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」”も楽しみだ。立山山麓では、装着した滑車でワイヤーを滑り降りる大型遊具「ジップライン・アドベンチャー立山」が人気。6月21日(日)開催の「第9回立山山麓トレイルランin Toyama」の話題も紹介しよう。

●断崖絶壁を縫うように走るトロッコ電車


▲黒部峡谷鉄道(左)
▲ジップライン・アドベンチャー立山(右)

 黒部峡谷鉄道は4月28日、宇奈月―笹平間7.0kmで今シーズンの営業運転を始めた。5月15日(金)~21日(木)には宇奈月―猫又間11.8km、22日(金)~27日(水)には宇奈月―鐘釣間14.3kmと延伸し、28日(木)に欅平までの全線開通を迎える。沿線が記録的な豪雪に見舞われ、全線開通は例年より約1カ月遅れとなるが、目に鮮やかな新緑と山々の残雪の景観を楽しみにしていてほしい。

 同鉄道は、立山連峰と後立山連峰との間に刻まれた日本一深く険しいV字状の谷・黒部峡谷を走る観光列車。「トロッコ電車」の愛称で親しまれており、車窓からは、緑の原生林やエメラルドグリーンに輝く黒部川、垂直に切り立った岩壁などが眺望でき、誰もが大自然の圧倒的なスケールに息を飲むに違いない。あるときは断崖絶壁を縫うように、またあるときは岩盤剥き出しの薄暗いトンネルの中を走るトロッコ電車。スリリングな地底旅行に出掛けたような気分だ。


▲新柳河原発電所の横を走るトロッコ電車

 トロッコ電車に乗る前に立ち寄ってほしいのが、今シーズン、黒部峡谷鉄道宇奈月駅2階に新設された待合所。黒部川の電源開発の歩みや宇奈月温泉の歴史などを紹介したパネル、トロッコ電車の部品、引湯管などを展示。大型モニターでは、黒部峡谷鉄道の歴史や峡谷の自然の映像が流れる。予備知識を持って出掛けると、黒部峡谷の旅もいっそう思い出深いものになる。

 黒部峡谷鉄道では、「沿線の除雪は一段落し、全線開通に向けて安全点検を進めています。日に日に新緑が増す季節。トロッコ電車で大自然の美しい景観と爽やかな風を感じる旅を満喫ください」と話している。

●初めての「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」に期待も高まる


▲黒部峡谷パノラマ展望ツアー

 黒部峡谷鉄道の全線開通に合わせ、“トロッコ電車と関電竪坑(たてこう)エレベーターで行く「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」”が5月29日(金)から始まる。トロッコ電車の終点・欅平からその先、一般の観光客は立ち入ることのできない関西電力の施設内にある「専用列車」、「トンネル」、「竪坑エレベーター」の体験と、白馬鑓ヶ岳、唐松岳など北アルプスの山々が間近に展望できるルートを散策するもの。黒部峡谷・欅平周辺の魅力を発信するため、富山県、黒部市、関西電力、黒部峡谷鉄道、黒部・宇奈月温泉観光局が連携、協力し商品化した特別なツアーだ。

 コースを紹介しよう。欅平(標高約600m)から工事用トロッコ列車で下部トンネルを約500m、5分ほど走り、竪坑エレベーター・下部駅へ。竪坑エレベーターに乗り、50階建てのビルに相当する高さ約200mを2分ほどで上がる。上部駅から上部トンネルを約250m、5分ほど歩き、出口広場へ。ここから登山道を約370m、15分ほど歩くとパノラマ展望台(標高約860m)に到着。唐松岳や毛勝三山など北アルプスの山々の眺めを楽しむとしよう。帰路は同コースを戻る。所要時間は、宇奈月駅発着で約7時間。トンネルや山道を1.5kmほど歩くため、トレッキングシューズなどの歩きやすく滑りにくい履物、動きやすい服装で参加を。

 実施日は5月29日(金)~11月30日(月)の金・土・日・月曜。各日4便運行。募集人数は各便53名。参加費用は大人5,000円、小学5・6年生3,200円(小学4年生以下は参加できない)。参加費用には、黒部峡谷鉄道(宇奈月―欅平間)往復普通席乗車料金が含まれている。参加には事前予約が必要。本ツアー専用サイト< http://kurobe-panorama.jp/>、VISIT富山県サイト< http://visit-town.com/toyama/>へアクセスを。電話での予約・問い合わせは、一般社団法人 黒部・宇奈月温泉観光局<TEL.0765-57-2850>へ。

●ジップライン・アドベンチャー立山で空中から新緑を愛でる


▲鍬崎山を見ながら滑空

 大自然の中でトレッキング、スキー&スノボなどのアクティビティ、森林セラピーが体感できる立山山麓。グリーンシーズンで注目したいのが、「ジップライン・アドベンチャー立山」だ。標高約1,200mのゴンドラ山頂駅周辺の森の中に張られたワイヤーロープを滑車(プーリー)にぶら下がりながら滑り降りる、スリル満点の自然体験施設。まるでターザンになったような気分で空中散歩が楽しめる。

 コースは全8本(※この中の6本を使用)。いくつか紹介すると、1番目の「わくわくライン」は全長48m、最大地上高6.7mで足慣らしのライン。2番目の「日本海ライン」は全長136m、最大地上高12.1m。眼下に広がる立山山麓や富山平野のパノラマを楽しみたい。4番目の「かもしかライン」は、緑の森の中にワイヤーロープが伸びる全長66m、地上高6.9mのコース。森に暮らす野鳥やカモシカを間近で見られるかも。6番目の「立山ライン」は全長158m、地上高16.1mと、すべてのコースの中で最も長い。7番目の「日本海ペアライン」は日本海ラインと併走しており、2名同時のスタートが楽しめる。8番目の「チャレンジライン」は全長150m。深い谷底がスリル満点だ

 所要時間は約90分。個人、団体・グループを問わず、ガイドが付き添う。平日は1日3回(9:00、11:30、14:00)、土・日曜・祝日・8月は、5回(平日の時間に10:30、13:00が加わる)実施。15分前までにゴンドラ山麓駅ビジターセンター内の受付に集合。料金はジップラインとゴンドラ料金で大人3,400円、中高校生2,900円、小学生2,400円。予約ダイヤルはTEL.076-481-1633、インターネットでも予約(http://www.tateyama36.co.jp/)ができる。

●立山山麓の自然の息吹をトレイルランで体感


▲立山山麓トレイルラン(昨年の様子)

 6月21日(日)に開催される「第9回立山山麓トレイルランin Toyama」にもぜひ参加しよう。トレイルランニングとは、林道や登山道など舗装されていない山野を走るアウトドアスポーツで、近年人気が高まっている。自然豊かな立山山麓はトレイルランの格好のフィールド。北陸初の森林セラピー基地にも認定されており、緑の中を駆け抜けながら心身の癒しも体感できるだろう。

 同大会では、ロングコース(18km:瀬戸蔵山山頂~百間滑<ひゃっけんなめ>経由コース)、ミドルコース(12km:瀬戸蔵山山頂コース)、ショートコース(5km:立山山麓コース)が設定されており、初心者から上級者まで、体力や脚力に合わせて参加できるのがうれしい。ロングとミドルは標高1,320mの瀬戸蔵山山頂までの標高差860mのコースをどう走るかがポイント。山頂からは弥陀ヶ原や立山の雄大な景観が楽しめる。木立の中に広がる百間滑は、大きな岩の肌を滑るように水が流れる景勝地。涼感いっぱいのシーンや川のせせらぎ、野鳥のさえずりが心を癒してくれる。

 定員はロング150名、ミドル150名、ショート50名。参加申込みは立山山麓HP(http://www.tateyama36.co.jp/)から申込書をダウンロードし、大山観光開発(株)立山山麓トレイルラン係へFAX(076-482-1312)、またはRUNNET( http://runnet.jp/)よりエントリーを。募集は5月31日(日)までだが、定員に達し次第、締め切り。

 大山観光開発(株)では、「ジップライン・アドベンチャー立山は鳥の目線で滑空できるユニークなアクティビティ。立山山麓の自然を空から満喫ください。また、立山山麓トレイルランはマラソンとはひとあじ違った走りが楽しめます。緑の森を抜けて、標高1,320mに立ってみませんか」と話している。

問い合わせ
「黒部峡谷鉄道全線開通」について
●黒部峡谷鉄道・営業センター
TEL.0765-62-1011
FAX.0765-62-1724
http://www.kurotetu.co.jp

「ジップライン・アドベンチャー立山」、「第9回立山山麓トレイルランin Toyama」について
●大山観光開発(株)
TEL.076-482-1311
FAX.076-482-1312
http://www.tateyama36.co.jp/

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