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2013年 11月 6日 [ トピックス ]

No.631-2:きのどくな、きときと、うい……わかるかな? 富山弁

先人から受け継がれてきた言葉の文化、方言。地域独特の言葉であり、そこで生活する人々の文化や風習に深く根ざしている。NHK朝の連続テレビ小説で主人公の話す東北弁が一躍脚光を浴びたが、富山にはどんな方言があるのか、土産店で根強い人気がある「富山県方言番付」から富山弁をピックアップしてみた。また、富山の方言を包装紙にプリントしたユニークな商品も紹介しよう。この記事を読めば、あなたも富山弁マスターに!
今回紹介する「富山県方言番付」を3名様に抽選でプレゼント!応募は記事本文最後のプレゼント応募フォームから<11月10日(日)締切り>。

●「富山県方言番付」から気になる方言を


▲富山県方言番付

 「富山県方言番付」には、約400語の富山弁が紹介されている。富山市の方言研究家・蓑島良二さんが編集、富山大学人文学部の中井精一教授が監修したもので、2006年から発行されている。蓑島さんが選定した語を、同学部の日本語学研究室の学生らが調査に基づいて点数化し、番付に反映させたという。

  東の横綱には「きのどくな(ありがとう)」、大関「だら(ばか)」、張出大関「また、こられ(また、いらっしゃい)」、関脇「つかえん(かまわない)」、小結「だいてやる(おごってやる)」、前頭「あっかりする(ほっとする)」、「あるいたらく(歩き回る)」、「あいのかぜ(北東の風)」、「みあらくもん(自由人)」、「まめなけ(元気ですか)」などが挙げられている。

 西の横綱には「きときと(生き生き)」、大関「まいどはや(こんにちは)」、張出大関「いとしい(かわいそう)」、関脇「こーりゃく(手伝い)」、小結「うしなかす(紛失する)」、前頭「ありがたーなる(眠くなる)」、「おちんちんかく(正座する)」、「かたいもん(お利口さん)」、「はしかい(賢い)」、「うい(つらい)」などが並ぶ。

 県外の方はいくつおわかりか? 「きのどくな」、「きときと」、「まいどはや」はリズムがあって、耳に心地いい。元気をもらえそうだ。「だいてやる」というと県外女性には違う意味にとらえられてしまいそう。「おちんちんかく」というのも恥ずかしいが、とっても可愛らしい響き。「うい」はフランス語のようにも聞こえてくる不思議な方言だ。

●県民性を表す方言

 番付の欄外の“得意技”には「…ちゃ(確認、念押し、詠嘆などの意を表す)」、「なーん(相手の言葉を受けて軽く否定する際に)」、「…れ、…られ(親愛や優しさの表現として)」などが挙げられている。“呼び出し”では、兄・長男を「あんま」、姉・長男の嫁を「あねま」、弟・二男以下の子を「おっじゃ」、妹・二女以下の子を「おーわ」と紹介。全国に知られる「ほたるいか」を「まついか」、「うまづらはぎ」を「ばくちこき」、「いしなぎ」を「おいぼ」、「かじき」を「さす」というように、富山湾の魚介も独特の言い方があることに改めて気づかされる。

 蓑島さんは「“…れ”、“…られ”には、気ぃつけられ、また来られ、というように、相手に対する親しみや気配りが込められています。東の横綱の“きのどくな”にも思いやりが感じられます。実直であたたかい人柄の県民性を表していると思います」と解説する。

●3つの方言で3種類の味


▲富山方言ハートせんべい(左)
▲「富山方言豆知識」、
「氷見方言豆知識」(右)

 県外客の多い富山駅や宇奈月温泉の土産店で注目を集めているのが、「富山方言ハートせんべい」。直径10cmほどのハート型せんべいのパッケージに「きのどくな」、「つかえん」、「だいてやる」の文字がラベルに大きく印刷されている。富山弁の魔力(!?)によって、思わず手にとってしまうユニークな商品。ちなみに、「きのどくな」は濃厚醤油、「つかえん」は黒胡椒、「だいてやる」は唐辛子の味。富山の土産に喜ばれそうだ。

 クッキーと落花生をコラボさせた豆菓子「富山方言豆知識」(菓子24枚入り)の包装紙では、「きのどくな」をはじめ、「さんにょ(計算)」、「あったらもんな(もったいない)」、「じんだはん(警察官)」、「おけそく(白い丸餅)」、「となわ(とうもろこし)」、「とっぺ(とうふ)」など、51語が紹介されている。また、同シリーズ商品の「氷見方言豆知識」((同菓子12枚入り)では、蓑島さんの監修で氷見の方言50語をピックアップ。「おざし(尾頭付きの魚)」、「たんたるき(つらら)」、「じんのびない(のんびりした)」、「はんぐさ(物凄い・大げさ)」、「かつくらげ(ど阿呆め)」、「とろっぺ(しょっちゅう)」などが包装紙にプリントされている。県内でも初めて耳にする言葉が多い。まさしく豆知識として、興味をそそられる。

 「富山県の北西端に位置する氷見は加賀や能登半島、西日本の言葉の影響を受けています。独特の方言があります。方言はその地方にしかない特徴です。方言を使ったおもてなしは、ほかの地域から来た人にとって印象深く、あたたかい心がより伝わるのではないでしょうか。若い人にどんどん方言、富山弁を使ってほしいと思います」と言葉に力を込める蓑島さん。

 なお、「富山県方言番付」は富山駅前・CiCビル5階にある物産センター富山<富山県いきいき物産(株)>などで販売。「富山方言ハートせんべい」、「富山方言豆知識」、「氷見方言豆知識」は富山の特産物を使用した商品を企画・販売している(有)イシダにて。富山駅構内の土産店・CHAO(チャオ)、氷見漁港場外市場 ひみ番屋街などでも取り扱っている。

 「富山県方言番付」を抽選で3名様にプレゼントします。プレゼント応募フォームに、プレゼント内容「富山県方言番付」・氏名・郵便番号・住所・メールアドレス・電話番号・記事を読んでのご感想をご記入のうえ、お送りください。<11月10日(日)締切り。発表は発送をもって代えさせていただきます。>

→プレゼント応募フォームはこちら

問い合わせ
「富山県方言番付」の販売について
●富山県いきいき物産(株)
TEL.076-444-7137
FAX.076-444-7133
http://www.ikiiki-toyama.co.jp/

「富山方言ハートせんべい」、「富山方言豆知識」、「氷見方言豆知識」について
●(有)イシダ
TEL.076-469-6118
FAX.076-469-6438
http://ishida-creation.jp/

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