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2013年 10月 9日 [ トピックス ]

No.627-2:紅葉に染まる富山の旅……観光コンシェルジュが紅葉の見どころPick Up♪

 秋の深まりとともに、紅葉前線降下中!3,000m級の立山連峰から平野部へ、標高差のある富山では長い期間、紅葉リレーが堪能できる。立山黒部アルペンルートでは現在、標高1,930mの弥陀ヶ原から弘法あたりまで色づいている。黒部峡谷では例年10月下旬に欅平周辺、11月上旬に鐘釣周辺、中旬に宇奈月周辺が見ごろを迎える。庄川峡や五箇山などの紅葉も楽しみ。色づく秋、県内各地を巡ろう。

●絶景を愛でる至福の時間


▲立山黒部アルペンルート・弥陀ヶ原周辺

 富山の観光情報を案内する(公社)富山県観光連盟の観光コンシェルジュ・竹中千夏子さんに、おすすめの紅葉スポットを挙げてもらった。まずは、立山黒部アルペンルート。標高2,450mの室堂平周辺では、現在、チングルマ、ミヤマワレモコウなどの草紅葉が見ごろを迎えている。標高2,000m付近の大観峰~黒部平は、ナナカマドの赤、ダケカンバの黄が錦の絨毯を広げたよう。立山ロープウェイから絶景が楽しめる。標高1,930mの弥陀ヶ原周辺ではナナカマドの赤、ミネカエデ、ダケカンバの黄が高原を彩っている。標高977mの美女平、落差350mの日本一の大滝・称名滝は例年10月下旬から見ごろを迎える。美女平周辺は、タテヤマスギの緑にブナやミズナラなどの黄葉、紅葉が映える。ホームページ(http://www.alpen-route.com/)で最新の紅葉情報をチェックし、立山黒部アルペンルートを訪ねたい。


▲称名滝周辺(左)
▲世界遺産・菅沼合掌造り集落(中央)
▲上日寺(右)

 世界遺産・相倉合掌造り集落、菅沼合掌造り集落のある五箇山は、例年10月下旬~11月初旬が紅葉の最盛期。箱庭のように並ぶ茅葺きの三角屋根と色づく山々の景観は民話の世界のようだ。山頂部が雪化粧すると、冬の訪れも近い。紅葉探勝の足として、高岡駅と五箇山を結ぶ「世界遺産バス」を利用するプランはいかが。平成27年春の北陸新幹線開業を見据え、JR駅と観光地を結ぶ観光路線バスの実証運行が10月5日からスタートした。来年3月末までの土・日曜、祝日に運行するから利用しよう。

 氷見市・朝日山麓に佇む上日寺の大イチョウの黄葉も見ごたえがある。樹高約30m、幹周り約12mの巨木で、樹齢は千年を超える。錦秋には、巨樹全体が黄金色に染まり、落ち葉が風に舞い散る様子に詩情も高まる。見ごろは例年11月中旬。氷見市へは、「富山ぶりかにバス」を利用したい。こちらも「世界遺産バス」と同様の実証運行。富山駅から射水市の「新湊きっときと市場」を経由し、氷見市の氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」へ。車窓から眺める新湊大橋や雨晴海岸などの雄大な景観も魅力の1つだ。紅葉とともに旬の新鮮な魚介類も堪能したい。「富山ぶりかにバス」、「世界遺産バス」は、トヤマ・ジャスト・ナウ9月11日配信記事参照

●+αで、もっと紅葉を楽しもう♪


▲左から、新山彦橋を渡るトロッコ電車、
うなづき湖ボートクルーズ、
庄川峡を行く庄川遊覧船、
大岩山日石寺(2枚)

 “トロッコ電車”の愛称で親しまれている黒部峡谷鉄道(宇奈月~欅平間:20.1km)は、秋、まさに紅葉探勝の電車となる。ヤマモミジやナナカマドなどの紅葉、ブナやクロモジカツラなどの黄葉が、ツガ、キタゴヨウなど常緑樹の緑に映える。冠雪、紅葉、常緑樹の緑と、三段染め、5段染めともいわれるシーンは見ごたえたっぷりだ。うなづき湖では、11月24日(日)まで「ボートクルーズ」が開催される。湖上を渡る風を心地よく感じながら、紅葉を愛でたい。黒部峡谷の玄関口・宇奈月温泉では、『宇奈月ほろ酔いはしごクーポン』や『宇奈月食べ歩きクーポン』、『宇奈月温泉足湯カフェ「大人の遊び、33の富山旅。」』を実施。紅葉巡りとともに満喫してみよう。トヤマ・ジャスト・ナウ10月2日配信記事参照

 黒部峡谷が深く険しい、男性的な峡谷美を見せる一方、庄川峡は滔々と流れる川、ダム湖に女性的な穏やかさが感じられる。例年10月下旬~11月上旬が紅葉の見ごろ。船上から山々の紅葉を楽しむなら庄川遊覧船へ。10月の土・日曜限定で遊覧船がまるごとカフェに変身する『庄川峡ウォーターカフェ「大人の遊び、33の富山旅。」』も実施されるから楽しんでみよう。砺波と南砺市内の人気スイーツを購入し、持ち込み乗船すると、自家焙煎のコーヒーやソフトドリンクが提供される仕掛け。ジャズの生演奏が行われる船内でスイーツを味わいながら、峡谷美を堪能できる機会。1日1便30席限定だから、急いで予約(4日前まで)の電話を(庄川遊覧船:TEL.0763-82-0220)。乗船料は3,300円。

 真言密宗の名刹、大岩山日石寺(上市町)の紅葉も見事(例年11月上旬~中旬)。清流と自然石の景観が印象的な千巖渓(百滝渓)と呼ばれる渓谷は特に趣がある。同寺では、滝に打たれて身を清め、写仏に願いを込める「大岩滝行・写仏ぷちみそぎ修行体験」もおすすめ。紅葉の季節、ゆったりと流れる時間の中で自分自身を見つめ直してみてはいかがだろう。

 竹中コンシェルジュは、「富山には紅葉の名所がまだまだたくさんあります。ぜひ美しい紅葉を楽しみに富山へお越しください。10月からスタートした「富山で休もう。」キャンペーンでは、体験企画やガイドツアーが数多く揃っています。紅葉探勝と組み合わせて、各地を巡ってみませんか」と話している。

問い合わせ
●富山県観光・地域振興局観光課
TEL.076-444-3200
FAX.076-444-4404
http://www.info-toyama.com/

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