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2013年 6月 26日 [ イベント ]

No.612-1:暑い都会を離れて、立山山麓へ、「とやま夏期大学」の季節到来!受講者募集

 自然の風を浴び、緑の中で学び楽しむ夏―平成25年度「とやま夏期大学」が7月26日(金)~29日(月)、北アルプス・立山山麓の立山国際ホテルで開講する。7月27日(土)に開館する立山博物館の新施設・山岳集古未来館の特別見学ツアー、昨年7月にラムサール条約登録湿地となった立山・弥陀ヶ原の散策ツアーなど、“学び楽しむオプション”も設定。応募締め切りは7月16日(火)。

●立山山麓で知性、教養を磨く


▲左から室伏重信氏、田部井淳子氏、神野直彦氏、桜井進氏

 自然豊かな立山山麓に、各界の第一線で活躍する講師を迎え、4日間にわたって講義を展開する「とやま夏期大学」。受講者の募集がこのほど始まった。同大学も今年度で8回目。例年、社会人や学生、主婦ら、学ぶ意欲を持った方々が県内外から参加。「立山連峰や立山山麓の雄大な景観に心も癒される」、「暑い都会を離れ、避暑に富山を訪れるきっかけに。質の高い学びの場となっている」といった声も聞かれる。主催はとやま夏期大学実行委員会(富山県・北日本新聞社)、後援は富山県教育委員会。

夏期大学では、4人の講師が1日ずつ担当し、各日に2コマの講義(13:30~14:30、14:45~15:45)と補講(16:00~17:00)を設定。1日単位で受講できるので、興味と都合に合わせて選んでみたい。講義スケジュールと講師を紹介しよう。

26日(金)は、中京大学名誉教授の室伏重信氏を講師に迎えての講義「競技スポーツと人の可能性について」。室伏氏はハンマー投げの選手として、オリンピック代表4回など圧倒的な実績を残し、「アジアの鉄人」と呼ばれる。指導者としても、アテネオリンピック男子ハンマー投げ金メダリストとなった息子の室伏広治氏をはじめ、オリンピックや世界選手権の日本代表選手を数多く育成している。

 27日(土)は、登山家・田部井淳子氏が登壇する。講義のテーマは「人生は8合目からがおもしろい!」。田部井氏は1975年、エベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀(とうはん)隊長として、世界最高峰エベレスト8,848mに女性で世界初の登頂に成功。92年に女性で世界初の7大陸最高峰登頂者となる。現在までに60カ国以上の最高峰・最高地点に登頂している。

28日(日)は、東京大学名誉教授の神野直彦氏を迎えての講義「混迷する世界と日本の使命」。神野氏は2009年に紫綬褒章を受章。『システム改革の政治経済学』でエコノミスト賞、『地域再生の経済学』で石橋湛山賞を受賞。このほか、『希望の構想 分権・社会保障・財政改革のトータルプラン』、『「分かち合い」の経済学』などの著作がある。

 29日(月)は、サイエンスナビゲーター・桜井進氏が登壇。講義のテーマは「驚異の数、円周率πの世界~ひとはなぜπを計算しつづけるのか~」。桜井氏は2000年に日本で最初のサイエンスナビゲーターとして、数学の歴史や数学者の人間ドラマを通して数学の驚きと感動を伝える講演活動を始めた。世界初の“数学エンターテイメント”は全国で反響を呼んでいる。『雪月花の数学』、『親子で楽しむ わくわく数の世界の大冒険』などの著作がある。

●“学び楽しむオプション”で富山の思い出を深める


▲立山・弥陀ヶ原

 “学び楽しむオプション”として4つのツアーが設けられているのも夏期大学の特徴だ。午後からの講義に合わせて午前中に組まれているツアーが3つ、講義最終日の翌日に組まれているツアーが1つ。7月27日(土)の「立山・弥陀ヶ原湿原散策ツアー」(8:30~12:30、参加費2,800円)では、昨年7月にラムサール条約登録湿地となった立山・弥陀ヶ原湿原をネイチャーガイドの案内で散策する。水面に青空を映す池塘や湿原に橙色の花を咲かせるニッコウキスゲの美しい風景を観賞したい。

28日(日)の「立山博物館 特別見学ツアー」(9:30~13:00、参加費2,800円)では、展示館で立山曼荼羅や錫杖頭などを見学したあと、閻魔堂、布橋を渡って遙望館へ。昼食は旧宿坊の教算坊にて地元の伝統料理を堪能する。立山博物館の新施設・山岳集古未来館を見学できることも大きな魅力だ。

29日(月)の「立山山麓で森林セラピー」(9:30~12:30、参加費2,800円)では、森林セラピー基地に認定されている立山山麓で、森林セラピスト・セラピーガイドの案内により、五感を使って森を感じる森林セラピーを体験。野鳥がさえずる森の中でランチも楽しめる。

講義最終日の翌日、30日(火)に開催される「立山カルデラ見学会」(9:00~17:00、参加費2,800円)では、立山温泉跡地や白岩砂防堰堤など、立山カルデラの大地の営力と防災のため続けられてきた砂防施設を見学する。知られざるもう一つの立山に出会える貴重な時間となるだろう。

「とやま夏期大学」は一般・学生を対象に、定員各日200名。講師別の1日単位の講義だが、複数日の受講が可能。受講料は1日につき1,000円。申し込みは、所定の申込用紙、はがき、FAX、夏期大学ホームページ(http://webun.jp/pub/ad/2013/kakidaigaku/)のいずれかにより、希望受講日、氏名(ふりがな)、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢、希望のオプション(学び楽しむオプション)、特別シャトルバス利用(JR富山駅北口~立山国際ホテル、往復1,800円、先着40人)の有無を明記し、〒939-8214富山県富山市黒崎445中部観光(株)「とやま夏期大学」係へ<申込みに関する問い合わせTEL.076-425-3011 FAX.076-421-4635>。7月16日(火)応募締め切り。後日、受講料の請求書を送り、入金確認後、受講票を送付。

 富山県観光・地域振興局地域振興課では、「街なかの講演会とは異なり、緑豊かな自然のなかで学びの時間を過ごせます。学ぶ気持ちのある方ならどなたでも受講できます。富山の観光を兼ねて夏期大学へ。“学び楽しむオプション”で心身をリフレッシュしてください」と話している。

問い合わせ
●「とやま夏期大学実行委員会」事務局(北日本新聞社営業局内)
TEL.076-445-3320(平日9:00〜17:00)
http://webun.jp/pub/ad/2013/kakidaigaku/

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