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1998年 11月 18日 [ 特産品 ]

No.026-2:コイを丸ごと1匹空揚げして宅配を始める


■鯉を丸ごと1匹空揚げに
 鯉料理店として130年の伝統を誇る富山県福岡町の料亭・池畔亭(ちはんてい)では、このほど町の特産品である鯉を全国に知ってもらおうと、鯉を丸ごと 1匹空揚げした料理の宅配販売を開始した。体長が800g〜1kgの大きな鯉を、200度の油で3度揚げしたもので、骨まで柔らかくなり、頭から尻尾まですべて食べることができる。1匹でおよそ6〜8人前と、ボリュームも満点だ。

■鯉ならではの香ばしい味
 鯉の空揚げは、普段は店のメニューに入っていないが、特別に注文があると作っていた。揚げた鯉を大皿に盛り、特製の甘酢あんをかけ、ベニショウガ、刻み玉子、ピーマンなどを添えて食べる。
 「深みのある香ばしい味が特徴です。この味は、他の白身の魚では出せないですね」と、店主の谷口昌幸さん。宅配の場合は、甘酢あん、ベニショウガ、ラッキョウなど一式が付いて1匹4,500円(消費税・送料別)。鯉は縁起のいい魚だけに、宴会やパーティなどに喜ばれそうだ。

■鯉の町の特産品に
 庄川と小矢部川の二大河川にはさまれた福岡町は、昔は沼地が多かったことから、これを利用して慶応2年(1866)から鯉の養殖を行ってきた。大正の初期には、全農家の半数が副業として取り入れ、年間200トンを生産。現在もその伝統を受け継ぎ、年間生産量が450トンを超え、鯉の町として県内外に知られている。
 谷内さんは、30年にわたって鯉料理の研究に取り組んでいる。これまでにも鯉の昆布じめ1匹3,000円(消費税・送料別)など、ユニークな商品を開発しているが、今後も町の特産品になるような新しい鯉料理にチャレンジしていきたいという。

(注文) ●料亭・池畔亭
〒939-0125 福岡町矢部851
TEL フリーダイヤル0120-26-3336

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