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2010年 9月 22日 [ 特産品 ]

No.473-2:富山湾にベニズワイガニ漁の季節到来! 10月に「新湊カニかに海鮮白えびまつり」


 競り場の床に紅色の絨毯が敷かれたような美しい光景‥‥。富山湾に秋の訪れを告げるベニズワイガニ漁が9月1日解禁になり、新湊漁港(射水市)では、沖合約30kmの深海から揚がったばかりの紅色のベニズワイガニが市場を鮮やかに染めている。10月24日(日)、「新湊カニかに海鮮白えびまつり」が新湊漁港で開催される。


●ベニズワイガニの絨毯に心も紅色に染まる

 競り場の床に紅色の絨毯が敷かれたような美しい光景‥‥。富山湾に秋の訪れを告げるベニズワイガニ漁が9月1日解禁になり、新湊漁港(射水市)では、沖合約30kmの深海から揚がったばかりの紅色のベニズワイガニが市場を鮮やかに染めている。みずみずしいベニズワイガニが威勢のいい競り声とともに次々と競り落とされていく‥‥。漁は来年5月末まで続く。

 漁船から運ばれたばかりのベニズワイガニが並ぶのは、午後1時からの競り(などきのせり)。競りの前に、一杯ずつ丁寧に床に裏返しに並べられていく。裏返しにされるのは、甲羅の中から水分が抜けて鮮度が落ちるのを防ぐためだ。今年は体長80cmを超える大物も漁獲されるなど、全体的に大ぶりで身もぎっしり詰まっているという。特に漁師が太鼓判を押す良質なものには、新湊漁港の名前が入った赤色のタグが付けられる。

 ベニズワイガニは、水深450〜2,500mに生息する深海性のカニ。その名の通り、体全体に赤みが強く、オスは長い脚が特徴だ。甲羅の形は丸みを帯びた三角形で、やや尖った前頭部をもつ。漁場は、庄川河口部分から切れ込んだ急峻な海谷が広がる新湊沖。外洋の漁場に比べ、陸地から運ばれる栄養分が豊富なため、ベニズワイガニの育ちが良く、質の良いものが漁獲される。ベニズワイガニは成長が遅く、成熟するまで6~7年とされており、資源保護のため、漁獲されるのは甲幅9cm以上のオスだけ。かごを沈めて仕掛けにするかごなわ漁で獲られる。

 白い身を口に入れると、上品な甘味が広がる。食べ方は塩ゆでや刺身、二杯酢、鍋など。特に秋、冬の季節はカニ鍋、カニ汁が美味しく、体を温めてくれる。甲羅の中の味噌も深みのある味わいだ。

●富山湾の味覚の祭典! 秋に楽しみなイベント

 ベニズワイガニやシロエビがずらり! 富山湾の美味を堪能するなら、10月24日(日)8:00〜16:00、新湊漁港で開催される「新湊カニかに海鮮白えびまつり」へ。今年は、射水市誕生5周年を記念し、例年以上に盛大に開催される。

 まつりでは、新湊沖で獲れた新鮮な魚介類を県内外にアピールしようと、朝どれのベニズワイガニやシロエビ、鮮魚、塩干物などを格安で即売。また、カニ鍋やゆでカニ、シロエビのから揚げ、刺し身などの飲食販売も行われる。新湊すし組合によるにぎり実演販売もあるから楽しみだ。新湊漁協と姉妹漁協の静岡県・由比港漁協から特産のサクラエビを使ったかき揚げなども販売される。

 キトキトの幸の販売のほか、鮮やかな包丁さばきを見せる「カジキマグロの解体ショー」や誰でも参加できる「海鮮ミニセリ市」、「ストロー白えび教室」、「ミニアイトラム乗車体験」、「おたけびトライアル」、「丸太切り大会」、「スコップパフォーマンス」、「よさこい踊らんまいけ」など、多彩なイベントが繰り広げられる。秋空のもと、新湊漁港で1日を過ごしてみたい。

 射水市観光協会では、「カニやシロエビなどの海鮮即売は8:00から始まります。毎年人気で早めの完売も予想されますので、早めのお越しを。また、内川遊覧体験乗船もお楽しみください。普段、海王丸パークから出航する内川遊覧(新湊遊覧船)が、まつりに合わせて新湊漁港から出航します。運航は10:00~14:30の間で5便です。まつり会場周辺は混雑が予想されます。万葉線をご利用ください。万葉線東新湊駅で下車の方には、帰りの乗車券を進呈します」と話している。




問い合わせ
「ベニズワイガニ漁」について
●新湊漁業協同組合
TEL.0766-82-7707
FAX.0766-84-7707
http://www.tairyonet.or.jp/

「新湊カニかに海鮮白えびまつり」について
●射水市観光協会
TEL.0766-84-4649
FAX.0766-84-2151
http://www3.canet.ne.jp/~kankou/

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