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2001年 11月 5日 [ イベント ]

No.082-1:世界遺産の菅沼合掌造り集落と水のアーチの競演


●五箇山の山間にたたずむ、茅葺きの合掌屋根が水に煙る

 11月17日(土)、世界遺産の菅沼合掌造り集落(上平村)で行われる消火訓練では、消火用の放水銃24基と消防車6台を使った「一斉放水」が行われる。
 庄川右岸のわずかな台地を切り拓いた菅沼合掌造り集落には、現在9棟の合掌造り家屋が緑深い山々に囲まれてひっそりと佇んでいる。60度という急勾配の茅葺き屋根をはじめ、丸太やネソなど自然素材で構成された合掌造りの大敵は、なんといっても火災。その備えとして、昨年、集落内に放水銃24基が設置された。
 今年で2回目となる一斉放水だが、昨年は放水銃設置を祝う記念式典として行われたため、一般公開されるのは今年が初めて。訓練の様子を観光として楽しむことができそうだ。


●高さ約20メートルの水と虹のアーチが空にかかる  

 一斉放水は、午前11時から約20分ほど行われる。放水銃の性能は、放水量毎分0.5トン、水圧5kg/cm2で、約20メートルの高さまで水を吹き上げることができる。何本もの水のアーチが、3層4階建ての合掌造りの茅葺き屋根を優に越え、水煙が集落を包み込むだろう。
 上平村農林観光課では、「先人から受け継いだ宝物ともいえる合掌造りの保存には住民、来訪者の協力が欠かせません。今年初めて消火訓練を公開することで、防災訓練を高めるとともに、保存にあたり皆さまの協力をお願いします」と話す。
 合掌造り集落と水のアーチの競演は、まさに絵になる風景。冬の足音がもうそこまで迫ってきた晩秋の五箇山を彩る一斉放水をお見逃しなく。

問い合わせ
●上平村農林観光課
TEL(0763)67-3211

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