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2002年 2月 5日 [ トピックス ]

No.087-1:海洋深層水を料理や入浴に使ってみよう


●3月まで無料で分水

 昨年12月から海洋深層水の供給を始めた入善海洋深層水活用施設(入善町下飯野)では、海洋深層水のPRと利用促進のため、一般の方を対象に3月末まで無料で分水を行っている。入善沖約3キロ、水深384メートルから汲み上げた海洋深層水を「原水」、「濃縮水」、「脱塩水」の3種類に分けて提供するもので、家庭での炊飯や料理、入浴などに利用できることから人気となっている。
 「原水」は汲み上げた海洋深層水をそのまま濾過したもので、塩分濃度約3.4パーセント。炊飯時に少量を加えると、「ごはんのもちもち感が高まる」と好評。調味料の塩の代わりとして、浅漬けや煮物、またパスタ・野菜を茹でるときなどに利用すると「料理の味がまろやかに」といった声も聞かれる。また、30 倍から100倍に薄めて、好みのミネラルウオーターをつくることも可能だ。化粧水の代わりとして、また入浴に使うと、美容や疲労回復に効果があるとされる。
 「濃縮水」は、海洋深層水を1.5倍に濃縮し紫外線殺菌したもので、塩分濃度約5パーセント。原水と同様に使えるが、薄め加減は違ってくる。「脱塩水」は、海洋深層水から塩分を99パーセント以上除去し紫外線殺菌したもので、塩分濃度約0.01から0.03パーセント。深層水や濃縮水を薄める水としての利用できる。


●ポリタンクやペットボトルを持参して  

 低温安定性、清浄性、富栄養性、ミネラル特性、水質の安定などの特性をもつ海洋深層水。その利用に関する研究はまだ歴史が浅く、その可能性は未知数といわれる。「料理や入浴に、家庭でいろいろと試しながら、活用してほしい」と入善町海洋深層水課では語る。
 施設の利用時間は、午前9時から午後5時まで。定休日は月曜。事務所で申請を行ったあとに、小口分水口からそれぞれの海洋深層水を容器に入れる。有料の容器もあるが、数に限りがあるので、ポリタンクやペットボトルなどを必ず持参したい。なお商業利用を目的とする場合は、入善町役場の海洋深層水課へ申請を行う必要がある。




問い合わせ
●入善町海洋深層水課
TEL(0765)72-1100
http://www.town.nyuzen.toyama.jp/usr/topic/sinso_sisetu.htm
●入善海洋深層水活用施設
TEL(0765)76-9100

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