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2003年 3月 12日 [ 特産品 ]

No.113-3:食から元気をもらおう! 立山の薬ぜん五穀押し寿し、好評


●富山産の素材にこだわった逸品

 食生活の安全性が強く問われ、「地産地消」、「スローフード」が見直されているなか、立山町の女性グループによるベンチャー企業「食養の杜(たべようのもり)とやま」の「立山の薬ぜん五穀押し寿し」が、健康的な食生活を望む消費者から関心を集めている。
 立山の薬ぜん五穀押し寿しは、未精白のアワやキビ、ヒエ、ムギなどの雑穀類と富山米、古代米を混ぜ合わせたものをシャリに使用。古代米(黒米)によって赤く染まったシャリの上にはシソやクコの実、マツの実、カボチャの種、黒大豆が盛り付けられており、彩り豊かだ。何より化学調味料や白砂糖を一切使わない点が大きな特徴。口に入れると、化学調味料に慣れた舌には、いつもと違う感じがするかもしれない。でも噛んでいくうちに素材本来のうまみが口中に広がり、もちもちとした食感が楽しめる。
 パッケージは、富山名産のますの寿しに使われる曲物を利用している点がミソ。上蓋を取ると、緑の笹に包まれた押し寿しがあらわれる。曲物のほか、カット寿し(70g)もある。

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●売薬さんの販売ルートで県外へ

 食材となるアワ、ヒエなどの雑穀類や米、野菜は、地元の農家と契約し低農薬、減肥料で栽培されたもの。安全、地産地消、生産者の顔が見える食品づくりを強く意識している。「生活習慣病やアトピーなどの予防の観点から、日本古来の雑穀料理を広く普及させていきたいと思っています。雑穀類には食物繊維やミネラルが豊富に含まれているんですよ」と食養の杜とやまの代表を務める松村文子さん(61歳)は語る。松村さんは長年、農村生活の専門員として県内各地の特産品開発に関わり、退職後、地元の女性たちと雑穀を使った寿司や弁当を手作りで加工する会社を立ちあげた。「食と農を結び、また富山の食文化を全国に伝えたい」と松村さんは意気盛んだ。
 製薬メーカーと家庭配置薬業者の流通ルートを利用した県外への販売も始まっている。富山の食文化に根差した「立山の薬ぜん五穀押し寿し」と売薬さんとの出会いが、富山産品の新たな流通・販売ルートの構築につながるか注目されている。

問い合わせ
●食養の杜とやま
TEL076-464-2788

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