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2005年 12月 14日 [ 特産品 ]

No.226-2:氷見だけではない富山の寒ブリ−−魚津産の寒ブリのブランド化


 寒風吹きすさぶ冬の富山湾では、寒ブリ漁の最盛期を迎えている。富山湾のブリといえば、富山湾西部、氷見に水揚げされる寒ブリが全国に知られているが、富山湾東部、魚津漁業協同組合では魚津産の寒ブリのブランド化を進めるために、早ければ12月下旬から寒ブリの活け締め脱血処理の実証実験をスタートさせる。

●活け締め脱血処理で品質を保持
 寒風吹きすさぶ冬の富山湾では、寒ブリ漁の最盛期を迎えている。
富山湾のブリといえば、富山湾西部の氷見に水揚げされる寒ブリが全国に知られているが、富山湾東部の魚津漁業協同組合では魚津産の寒ブリのブランド化を進めるために、早ければ12月下旬から寒ブリの活け締め脱血処理の実証実験をスタートさせる。魚津漁協が本年度、海洋水産システム協会の「ブランド・ニッポン」漁獲物生産システム開発事業の実証フィールドの一つに選ばれたことから実現した。

 活け締め脱血処理とは、獲れたての魚を生きたまま締め上げ、すばやく血抜きを行うことで鮮度を保持したり、生臭みをとる方法。魚の完全硬着を遅らせることで遠方に発送しても品質を保持できる。全国でみると、遠洋・近海マグロや関サバ、関アジなどの品質保持に活用されている処理法だが、富山湾の寒ブリでは初めての試みだ。対象となる寒ブリは12月〜1月に水揚げされる、体重10kg以上の脂が乗ったものだけに限定する。

 魚津漁協では漁業者が実施に向けて研修を積んでいる。同じ日時、海域で水揚げされたブリやツバイソ(フクラギ)、カワハギ、シマダイなどの魚を、活け締め脱血処理したものと、氷水に浸けて自然死させたものに分け、刺身にして食べくらべてみたところ、処理した魚の方が身の歯ごたえやコリコリ感、うま味が格段に勝っていたという。

 魚津から活け締め脱血処理した寒ブリを最高の品質、鮮度を保ったまま首都圏などの消費地に届けるために、商品識別ラベルなどを貼った魚箱に温度センサーを取り付け、輸送中の適性温度、保冷剤などのデータを収集。店頭では、魚の履歴を消費者に明確に伝えるトレーサビリティーシステムが導入される。本年度は実証実験の段階で、高島屋玉川店での取り扱いとなる。

●最先端の高度衛生管理システムを導入した「魚津おさかなランド」
 魚津漁協が、「ブランド・ニッポン」漁獲物生産システム開発事業の実証フィールドに選ばれた理由の一つは、昨年3月に全国に先駆けて稼働させた水産物荷さばき施設「魚津おさかなランド」。自動魚体選別機、海水殺菌装置、海水製氷機、高床式セリ場、港外取水・排水設備などを備えた施設には、最先端の高度衛生管理システムが導入されており、消費者に安全で高鮮度な魚介類を提供することができる。

 魚津漁協では、「魚津産の寒ブリのブランドを首都圏に売り込むチャンス。軌道に乗れば、寒ブリ以外の魚種を増やしていきたい」と話している。

 お歳暮の季節、富山の逸品を贈答品として利用してみてははいかがだろう。魚津漁協では「塩鰤」(切身4切:4,000円<送料/税込み※以下同じ >)をはじめ、「白えび詰合せ」(刺身・昆布〆セット:3,700円)、「白えび・ます寿し詰合せ」(白えび刺身・昆布〆・殻付き白えび・ます寿しセット4,000円)、「銀鮭西京味噌漬け」(切身6切:3,800円)、「紅鮭詰合せ」(切身10切:3,300円)の贈答品をラインアップしている (申込み締切り12月20日)。

 魚津市と同じく、県東部に広がる入善町からは、富山県の県花・チューリップの切花ギフトの話題が届いた。米や大豆、チューリップ切花などの生産農家・ (有)ドリームファームでは、依頼者の賀状を添えたチューリップ花束(化粧箱入り)を、送り先に1月1日に届けるサービスを開始(全国発送可能)。生産現場から直接、チューリップが届けられるとあって好評だ。チューリップは15本ほどで1セット。1セットは送料、税込みで3,000円となっている(申込み締切り12月20日)。年始のあいさつと共に、富山産のチューリップで一足早い春を届けてみては。




問い合わせ
●魚津漁業協同組合
TEL.0765-24-0068
FAX.0765-22-4273
http://www1.coralnet.or.jp/uozu/

●(有)ドリームファーム
TEL&FAX.0765-72-0515
http://www.dreamfarm.jp/

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